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BCM MCMR 海外製電動ガンのカスタムをさせて頂きました【PERUN V2 HYBRID 】

お客さまよりご依頼頂きました商品につきましてカスタム対応をさせて頂きました。

・BCM MCMR 海外製電動ガン ショップカスタム品

ご依頼内容は『初速性能向上・射撃時の静穏性の向上・メカボックス内のオーバーホール再整備』のご依頼でした。

ショップカスタム済みの商品を譲り受け『ご購入時より駆動時のばね鳴りやメカノイズが激しい』点と、『初速性能の低下(65m/s:0.25gBB)』が気になるとの事でこの度にオーバーホール再整備と同時にカスタムをご依頼頂きました。

今回、内部メカユニットの再整備・カスタムに加え諸事情により既存の電子トリガーシステム「Virgo」をポーランド製最新型『PERUN V2 HYBRID』へ組み換えを行いカスタム対応をさせて頂きました。

BCM MCMR 海外製電動ガン ショップカスタム内容

現在の問題点

・駆動時のばね鳴りやメカノイズが激しい
・初速性能の低下(65m/s:0.25gBB)

カスタムご依頼内容

1)初速性能向上:83~80m/s(0.25gBB)、93~90m/s(0.2gBB)
2)オーバーホールメンテナンス、各部再整備:駆動時のばね鳴り・メカノイズの低減
3)電子トリガーシステム「Virgo」→『PERUN V2 HYBRID』へ組み換え

カスタム製作のポイント

①メカボックス内部オーバーホールメンテナンス
②電子トリガーシステム「Virgo」→『PERUN V2 HYBRID』へ組み換え・各部調整
③駆動系統の再整備【ギアシム調整・ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整】
④AOEアジャスター装着、ピストン位置の最適化【立ち上がり動作の改善・ドライブ時の負荷軽減】
⑤シリンダー内径に対しピストンヘッドOリング外形が大きくピストンが正常に前後動作出来ずセクターギアとのクラッシュが発生している為、Oリングを適切なサイズへ交換
⑥上記Oリング交換とメインスプリング交換を行い初速性能を向上
⑦駆動時に飛散して光センサーを汚さない様、特殊グリスでグリスアップ
⑧インナーバレル・チャンバーユニットメンテナンス

カスタム製作に使用したパーツ

■計:4点
・GAW アジャストスペーサー AOE調整用 ¥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html

・SPARK industries 不等ピッチスプリング ¥720
https://repmart.jp/products/ra05027.html

・GAW 電動ガン用 FRUS-Oリング ¥580
https://repmart.jp/products/ra14327.html

・PERUN 電子トリガー 電動ガン用 HYBRID V2 ¥15,800 ※弊社無償交換・調整対応
https://repmart.jp/products/ra14040.html

カスタム作業内容

1)本体分解・内部状態検査
《ロアレシーバーユニット》
《トリガーの初期位置》
《トリガーを奥まで引いた状態:ストロークが短縮されている》
《モーターはマルイ製サマリウムコバルトモーターを搭載》
《表面に多数錆び?の様なものがある、動作自体には異常無し》
《メカボックス》
《メカボックス内部》
《給排気パーツ類》
《ピストンは金属歯、ヘッドも金属製》
《セクターギアのみカスタム品、残りはVFC純正品》
《スパーギアの歯数が多い事からギア比は16:1と思われる》
《内部に搭載されたクッション(4箇所)によりドライブ時のショックを吸収する特殊なセクターギアを搭載》
《電子トリガーシステム「Virgo」を標準搭載》
《トリガーストローク短縮加工が施されている》
《分解部品検査》

2)メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)

3)ギアシム調整:ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整

4)ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整

5)電子トリガーシステム組み替え
《使用部品:PERUN 電子トリガー 電動ガン用 HYBRID V2》

《電子ヒューズが内蔵されており物理ヒューズが存在しない》

《トリガー検知用のマグネットパーツ:光が内部へ侵入し誤作動する事を予防する為、光検知ではなく磁気検知方式となっている》
《トリガーの上部に無加工で取付け可能》
《取付け後:磁気検知式により確実なトリガー動作を実現》
《セレクタープレート検知調整:従来の透明シートを剥がす》
《光センサーでの検知になる為、専用のシートをプレートに貼る》

《セレクターシート貼り付け後》

《トリガーの磁気パーツと接触する部分を切削》

《マニュアル通りの位置ではセレクター検知が上手くいかずシートの位置を微調整》

《メイン基盤取付け》

《トリガー取付け》
《セクターギアがトリガーの磁気センサーと接触しない事を確認》

《電子トリガーシステム搭載完了》

6)AOEアジャスター装着、ピストン位置の最適化
《使用部品:GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《ピストンユニット》
《アジャスターが装着出来る様ピストンヘッドを加工》
《ネジロックで固定》
《ピストンユニット完成》

7)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【ピストン破損対策・ドライブ時の高負荷軽減】
《AOE調整前:ピストンドライブ時負荷が斜めに掛かる状態》
《AOE調整後:セクターギアのピックアップ角度を90°へ調整、水平方向に負荷を逃がす事により駆動時の立ち上がり動作・耐久性を改善》

8)ピストンヘッドOリングをカスタム品へ交換【ピストンクラッシュ対策・初速性能向上】
《シリンダー内でピストンの前後動作が硬い》
《原因はシリンダー内径に対し純正Oリング外形が大きすぎる》
《ピストンラックにはセクターギアとクラッシュが発生していた接触跡がある》
《適正なサイズのOリングへ交換》
《使用部品:GAW 電動ガン用 FRUS-Oリング》
《左:純正 右:カスタム品》
《給排気性能チェック、引っ掛かりが無くなりピストン前後動作がスムーズに改善》

9)メインスプリング交換、初速調整
《使用部品:SPARK industries 不等ピッチスプリング M90》

10)再組立て、グリスアップ
《光センサーを汚さないドライグリスを使用》
《ドライグリス塗布後》
《メカボックス内部完成》
《メカボックス完成》

11)インナーバレル清掃・チャンバーユニット分解・メンテナンス

《チャンバーユニット分解》
《メイプルリーフ製のパッキンと押しゴムが搭載されている》
《面形状のホップ突起を搭載》
《清掃・組み上げ》
《チャンバーユニット完成》

12)電子トリガーシステム動作チェック
《付属の設定カードを参考にセレクター操作にて各種設定モードを選択、トリガーでコマンド入力する仕組み》

《マガジン挿入口よりメカボックス先端のLEDが確認出来る》
《拡大画像:設定モードによりLEDの色が変わりコマンド入力時にはビープ音で現在のコマンド状態を教えてくれる》

■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器:X3200 MK3にて計測】
・適正ホップ時:82m/s(0.25gBB) 適正ホップ時:92m/s(0.2gBB)

※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.25g弾で調整済み。
※7.4v 30Cリポバッテリーにて検査致しました。

修理・カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのはBCM MCMR 海外製電動ガンでした。上記12項目の作業を実施しました。メカボックス内部のオーバーホール作業を実施後、ギアシム調整・ベベルギアの位置出し等、各部を再整備致しました。AOEアジャスター装着・ピストン位置の最適化を行いドライブ時の負荷軽減・立ち上がり動作の改善を図っています。ピストンOリングの外径サイズが大きい為シリンダー内部で摩擦が起きピストンクラッシュが発生していました。対策としまして最適なサイズのカスタムOリングへ交換・調整を行いスムーズな前後動作へ改善、ピストンクラッシュ発生の予防・メインスプリング交換と併せ初速性能を改善しています。同時にPERUN 電子トリガー HYBRID V2組み換えを行い光センサーを汚さない特殊グリス塗布、オイル注油を行い再組み上げ済み、インナーバレル・チャンバーユニットにつきましても分解・清掃・メンテナンス済みです。

『PERUN  V2 HYBRID 電子トリガー』はセクターギアとセレクターの検知は光センサーですがトリガー検知に関しましては『磁気センサーでの検知』となっており、一般的な光センサーでのトリガー検知式と違いメカボックス内部へ光が入った際の誤作動が起きません。その為確実なトリガー操作を実現しています。また、『2-5点バースト任意設定機能』・『モーターアクティブブレーキ機能』・『ピストンの後退保持プリコック機能』・『2ステージトリガー機能』・『トリガー感度調整機能』等が新たに搭載されています。セミオート時のプリコック動作後のピストン解放方法につきましてはセミオート射撃後にトリガーを長引きすれば自動で開放される等、難しい操作の必要が御座いません。安全面につきましては最新の電子ヒューズが搭載された事によりヒューズ機能自体搭載していない電子トリガーシステムに比べ格段に安全性能が向上しています。新機能としましてトリガーを引いて発射するポジションを任意で設定出来る『トリガー感度調整』を備え今まで『GATE TITAN』専用だった機能も搭載しています。

この度組み上げ後の動作確認中に電子制御基盤「Virgo」より発煙が起きた為、代替え案としましてお客様へ最新型の『PERUN  V2 HYBRID 電子トリガー』へ組み換えをご提案させて頂きご承諾後組み換え・調整させて頂きました。弊社での作業時における故障の為交換費用は全て弊社にてご負担させて頂きました。

カスタム後の初速はご指示頂きました初速の範囲内適正ホップ時:82m/s(0.25gBB)、92m/s(0.2gBB)にて調整致しました。セミ・フルオート発射動作問題御座いません。各部再整備後、駆動時のばね鳴りやメカノイズが低減し駆動系統の整備・電子トリガーシステムへの組み替えによりレスポンスが向上、元々トリガーストロークの短縮されていた点も変更無く継続しています。

今回ご依頼頂きましたのはBCM MCMR 海外製電動ガンでした。BCM社正式ライセンス商品で製造元はVFC、標準で電子トリガーシステムを搭載しており販売当初から人気の商品で入手が困難でしたが現在は再販されています。海外製品という事もありこの度お客様のご希望に添える様弊社にて各部カスタムをさせて頂きました。海外製品はご使用されるに当たって操作面・動作面において難点がある機種も御座います。ご依頼される機種にもよりますが本カスタムの様に弊社では内部調整を承っております。

弊社では電動ガン全般の修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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