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アサルトライフルと狙撃銃

82nd Airborne Division Air Assault

By: Program Executive Office Soldier

陸軍の兵士に欠かせない武器

陸軍の兵士にとって戦うために欠かせない、ライフル銃には多くのメリットが存在します。

まず挙げられるのは、射程距離の長いことと狙いを定めやすく、的に命中させやすいということで、アメリカ軍の制式銃であるM16は、300メートルほど先の敵なら十分に狙撃することができます。

次に挙げられるメリットは、連射ができるライフルが多いことで、連射ができれば敵に命中させやすく、弾幕を張ることで敵の移動を妨ぐことも可能です。また重量が3キロから5キロくらいと軽く、小型で持ち運びに便利です。

ピストルやショットガンでは300メートル先の標的を撃つことは出来ないでしょうし、また、連射するだけであれば機関銃でも行えますが、機関銃は重量があり、持ち運ぶのには適していません。

このように数々のメリットがあり、実用性の高いライフルですが、どのようなライフルが多く使われているのでしょうか。

M16とAK-47

まずライフルでも、特に有名なのは、前述のM16でアサルトライフルの代名詞ともいえる名高い銃であり、連射ができるフルオートマチック、装填がいらないセミオートマチックを選ぶことができ、短い時間間隔で敵に多くの弾丸を打ち込むことができます。

さらに、狙撃用にスコープを搭載することが可能な上に、M203グレネードランチャーも装着できますので、遠方の広範囲の敵などを撃破することも可能、また、M16は劇画「ゴルゴ13」で、主人公が愛用する武器としても知られています。

実物のM16は5.56ミリの弾丸を使用しているため、風に流されやすいという欠点が存在し、設定上ゴルゴ13はバレルを厳選したカスタムを使うことで、精密な射撃を実現しているようです。

ちなみゴルゴ13がM16を使う理由は、自分が多数の敵に襲われたときに、ワンマンアーミー(一人軍隊)として戦えるようにするためだとか。

もう一つ、有名なアサルトライフルがあります。それは旧ソ連のカラシニコフ氏が開発した、AK-47です。

この銃は「価格がとても安く、取り扱いが簡単で、連射性能も高い」という特徴をもっており、そのため軍事費の限られているテロリスト達にも多く使われています。

M16との大きな違いは、過酷な環境下でもメンテナンスがほとんどいらない、という点です。

精密な銃であるため、動作不良を防ぐためにこまめなクリーニングが必要なM16に対して、AK-47は砂漠やジャングルのような環境でも、動作不良がほとんど起きないというメリットがあります。

しかし、AK-47は反動の大きな銃であるため、狙撃銃としての使用はM16のほうが適しているといえるでしょう。

アサルトライフル

先ほどからアサルトライフルという言葉を使用していますが、アサルトライフルは簡単に言えば連射機能のあるライフルのことで、また、遠距離の敵を倒すための狙撃銃とは違って銃身は短めで、取り回しが利きくという特徴があります。

こうしたアサルトライフルは、照準を定める際に、多くは銃に搭載されている照準器を使っており、たとえばM16の場合、標的との距離を合わせれば、弾丸の沈む幅を自動で調節できる照準器が搭載されています。

ただ、こうした照準器は標的ではなく、手前の照準器に目のピントを合わせなければならず、最近ではスナイパーが使うような光学スコープを、倍率1倍で搭載するという方法がよく行われているようです。このスコープであれば、照準器ではなくスコープ内の標的にピントを合わせればよいため、照準を定めやすいというメリットがあり、また倍率が1倍であるため、視界もあまり狭くなりません。

このようにアサルトライフルは自動連射機能によって敵を制圧できる等様々なメリットを持っていますが、連射を使いすぎれば、弾切れを起こし、コスト面においても、無駄弾が多くなるというデメリットも持っています。

狙撃用ライフル

続いて狙撃用ライフルについてご紹介します。狙撃用ライフルはアサルトライフルと違い、数百メートルから数キロ先の標的を射撃する、という用途のためのライフルです。

そのため連射機能は不要であり、弾丸を遠くまで飛ばすために、ボルトアクション式という射手が自ら薬莢の排出と弾丸の装填を行う方式が採られていることが多いという特徴を持っています。

狙撃銃は、弾丸を大きくすると火薬が生み出すエネルギーを大きくなり、遠くまで弾丸を飛ばすことが可能になります、また、弾丸が大きければ、風の影響を小さく出来る、というメリットもあるため、7.62ミリが使われることが多いです。

遠くの敵をスコープを使わずに正確に捉えることは不可能であり、狙撃銃には高性能の光学スコープを搭載することがほとんどで、スコープには照準を助ける印(レティクルやクロスヘア)がついています。

ただ単にレティクルの中心を標的に合わせれば命中する、というわけでは無く弾丸は空気抵抗と重力、風や温度などの影響を受けてしまいますので、こうした要素を考慮した上で、正確に照準を調整することが、スナイパーの技量となるわけです。

狙撃銃は遠距離狙撃のための銃であるため、弾丸を遠くまで飛ばすために、銃身が長いという特徴があります。ロシアのドラグノフ(全長1225mm)などが良い例です。しかし銃身が長いということは、持ち運びがしにくいということでもあります。

一般的な狙撃銃は有効射程距離が数百メートルということが多いのですが、アキュラシー・インターナショナルのL96A1(有効射程1000メートル)のような長距離射程を持つものも存在するのです。もちろん標的が遠距離にあればあるほど、弾道計算が難しくなります。

ちなみに、飛行機のエンジンの破壊や、基地施設の破壊などに使われる対物ライフル(大型の狙撃銃)というものも存在し、2キロ以上離れた場所の標的も撃つことができ、大型の弾丸を使用するために威力も強くなっているので、国際法上対人用には使用できないことになっていますが、守られていません。

このようにライフルはアサルトライフルとして近くの敵と戦うために、あるいは狙撃銃として遠くの敵を射抜くために、そのメリットを活かして多く使われています。

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