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タナカワークス SIG P220IC 陸上自衛隊9ミリ拳銃 ガスブローバックハンドガンの修理をさせて頂きました

お客さまよりご依頼頂きました商品につきまして修理対応をさせて頂きました。

・タナカワークス SIG P220IC 陸上自衛隊9ミリ拳銃 ガスブローバックハンドガン

ご依頼内容は本体を落下させてしまった際に内蔵パーツが2個取れてしまいそのうちの1つは破断、スライドを引いてもハンマーが起きなくなり発射動作が出来なくなったとのご依頼でした。

本体を分解し故障箇所を調査、今回部品交換・メンテナンスにて修理となりました。

タナカワークス SIG P220IC 陸上自衛隊9ミリ拳銃 ガスブローバックハンドガン 修理内容

故障状況

本体を落下させてしまった際に内蔵パーツが2個取れてしまいそのうちの1つは破断、
スライドを引いてもハンマーが起きなくなり発射動作が出来なくなった

故障原因

ハンマーと連動する『シアー』部品の破損
同時に外れたパーツ、『シアースプリング・シアープランジャー』の破損は無し

修理内容

1)本体分解、故障原因調査【シアー部品の破損】
分解箇所:メインフレーム、シャーシ、ノッカー・シアー・ハンマーユニット全て
《ご依頼品》
《同梱頂いた外れた部品類》
《シアー周りの部品とグリップの止めネジと思われる》
《右グリップの止めネジが外れている》
《トリガーバースプリングの外れ》
《一旦右グリップ周りを修理して動作確認するものの、ハンマーを起こす事が出来ない》
《テイクダウン分解》
《ハンマーユニット:見た目では損傷箇所の判断は出来ない》
《グリップ・デコッキング・ハンマースプリング周り分解》

《メインフレーム内部に搭載されている金属シャーシ部を分離》
《IC用として新規開発された金属製シャーシ部》
《非常に細かい部品類で構成されている》
《トリガー・スライドストップ周りを外しシャーシを2分割に分離》
《ハンマーユニット部、手前に見えるのはバルブを叩く為の『ノッカー』》

《トリガーとシアーの連動をカットする為の『ディスコネクター』の動き自体は問題無し》
《破損箇所を特定:ハンマーをロックする為の『シアー』が割れている》
《割れたシアー部品、同梱された部品はシアープランジャーとシアースプリングと判明》
『シアー部品を交換するだけでもメインフレーム、シャーシ、ハンマーユニット全てを分解する必要がある』

2)シアーを新品へ交換、ハンマーユニット・シャーシ・メインフレーム再組み上げ
《純正交換部品》
《左:新品 右:破損したシアー》

《シアースプリング・シアープランジャー組み込み》
《シアー取付け》
《ノッカー取付け、分割されたシャーシを再組立て》
《シャーシ組み立て》

《トリガー・スライドストップ・トリガーバー等細かいパーツを取り付け》

《メインフレームに完成したシャーシを搭載》
《シャーシ組み込み後》

《デコッキング・ハンマースプリング類の取付け》
《ウエイト・グリップ取付け》
《メインフレーム完成》


3)インナーバレル・チャンバーユニット清掃・スライド内シリンダーユニット注油メンテナンス
《ブリーチ内のシリンダー可動部へ注油》
《スライドユニット組み立て》

4)可動各部注油メンテナンス:メインフレーム部
《ハンマー・ノッカー動作のチェック》

5)マガジンガスルートパッキン部注油(ガス漏れ発生無し)

《組み上げ後動作チェック》

■修理後の初速 【弾速測定器:X3200 MK3にて計測】
・69m/s(0.2gBB)

*ガスの注入量や気温により初速は左右します。

修理・カスタム担当者コメント

今回ご依頼頂きましたのはタナカワークス SIG P220IC 陸上自衛隊9ミリ拳銃 ガスブローバックハンドガンでした。

上記5項目の作業を実施致しました。破損していたシアー部品を新品へ交換、再組み上げを行い同時に可動各部メンテナンス済みです。マガジンにつきましてはガス漏れは御座いませんでしたのでガスルートパッキン部のみ軽くオイルを塗布しています。修理後のデコッキング操作及び、シングル・ダブルアクションでの発射動作問題御座いません。

ご依頼品のSIG P220ICは既存のSIGシリーズとは異なり、新たに新規金型により製作された商品となります。フレームの先端まで延長された金属製インナーシャーシが大きな特徴で耐久性能が強化されている点とスライドの摩擦を軽減する事により薄型のシングルサイズマガジン性能とは思えない程の強烈なブローバックを実現、重量のあるヘビーウエイト樹脂製も相まって鋭いキックには大変驚かされます。
操作方法については実銃と同様の操作手順を踏まないと、バルブを叩く為の『ノッカー』のロックが外れない仕組みとなっておりスライドを引かずにハンマーを指で起こす、もしくはダブルアクションでのトリガー操作をしても発射が出来ない仕組みとなっています。実射面や操作面のみならず、実銃とほぼ同じ重量まで再現されており『名作』とも呼ばれているガスハンドガンになります。

今回の修理ではシアー部品を交換するにはメインフレーム・シャーシ・ハンマーユニット等全てを分解する必要があり、大掛かりでまた非常に細かい作業となりました。再組立ての際には各部のメンテナンスも同時に実施、修理完成後は快調な発射動作へ改善致しました。大変な作業ではありましたが無事に修理を終えお客様へご返却する事が出来安堵致しました。

弊社では国内ガスハンドガンの修理・メンテナンスが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。

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