S&T スターリング MK.7 海外製電動ガンのカスタムをさせて頂きました

お客さまよりご依頼頂きました商品につきましてカスタム対応をさせて頂きました。

・S&T スターリング MK.7 海外製電動ガン

カスタムご依頼内容は『内部メカユニットの静音化・耐久性能向上、モーター交換・SBD搭載、初速調整』でした。

箱出し状態で動作させると激しいメカノイズがある事から、静音化・耐久性能のカスタム含め内部の再整備をご希望頂きました。また、初速指定(92m/s前後)も御座いましたので同時に初速調整を行いカスタム製作致しました。

S&T スターリング MK.7 海外製電動ガン カスタム内容

カスタムご依頼内容

カスタム製作のポイント

①メカボックス内部をオーバーホールメンテナンス
②各部カスタム整備
【ベアリング軸受け搭載・ギアシム調整、ピストン・ピストンＯリング交換・AOEアジャスター装着 ピストン位置の最適化(AOE調整)】
③国産モーターへ交換・SBD搭載【マルイ EG-1000Sモーター】
④チャンバーユニットメンテナンス

カスタム製作に使用したパーツ

■計：7点
・アングス製SBD 7.4vリポ対応　＊お客様御支給

・東京マルイ EG-1000S 純正モーター　＊お客様御支給

・GAW スプリングスペーサー　￥980
https://repmart.jp/products/ra09924.html

・SHS Airsoft ベアリング 電動ガン用 7mm軸受け　￥1,188
https://repmart.jp/products/zt0017.html

・GAW アジャストスペーサー AOE調整用　￥820
https://repmart.jp/products/ra04071.html

・Retro Arms フルティースピストン 13.5枚歯　￥1,580
https://repmart.jp/products/ra04732.html

・GAW FRUS-Oリング 電動ガン用 AEG　￥420
https://repmart.jp/products/ra01119.html

カスタム作業内容

1)本体分解、メカボックス内部オーバーホール作業(分解部品洗浄)
《アッパーメカボックス分解：主に給排気ユニットを搭載》
《給排気パーツ：ピストンは樹脂製で耐久性に難あり》
《ピストンヘッドは給排気ポート有り》
《ロアーメカボックス：主にギアユニットを搭載》

《海外製モーター》
《ロアーメカボックス分解》
《ギア比は18:1 スタンダード》
《機械式のスイッチユニット》
《部品分解検査》
《オーバーホール洗浄後》

2)既存のメタル軸受けを撤去、カスタム品のベアリング軸受けへ交換
《使用部品：SHS Airsoft ベアリング 電動ガン用 7mm軸受け》
《接着固定》
《ベアリング軸受け搭載》

3)既存のモーターをマルイ EG-1000Sモーターへ交換・SBD取付け
《使用部品：東京マルイ EG-1000S 純正モーター》
《上：純正モーター　下：マルイ製モーター》
《モーター交換後：ホルダーへ装着》

《使用部品：アングス製SBD 7.4vリポ対応》
《ハンダ付け、端子圧着》
《モーターへSBD搭載》

4)ギアシム調整：ギア3点を円滑にドライブ出来る様調整
《回転動作チェック》

5)ベベルギア位置出し・モーターノイズ調整

6)カスタム品の金属歯ピストン・気密性の高いOリングへ交換・AOEアジャスター加工、装着【耐久性能向上】
《使用部品：Retro Arms フルティースピストン 13.5枚歯》
《使用部品：GAW アジャストスペーサー AOE調整用》
《使用部品：GAW FRUS-Oリング 電動ガン用 AEG》
《左：純正Oリング　右：カスタムOリング》
《ピストンヘッド加工》
《アジャスター装着》
《ネジロック剤で固定》
《カスタムピストンユニット完成》

7)AOE調整後セクターギアピックアップ歯の角度確認【ピストン破損対策・ドライブ時の負荷軽減・レスポンス性能向上】
《AOE調整前：ピストンドライブの際斜め方向に負荷が掛かる状態》
《AOE調整後：ピストンを水平方向にドライブ・負荷を逃がす状態》

8)アッパー・ロアメカボックス再組み上げ　グリスアップ、オイル注油、スイッチ接点グリス塗布
《アッパーメカボックス組み上げ》
《アッパーメカボックス完成》

《ロアーメカボックス組み上げ》
《スイッチ接点グリス塗布》
《内部完成》
《ロアーメカボックス完成》


《モーターユニット装着後》
《配線はモーター端子へ直接ハンダ付け》

9)インナーバレル・チャンバーユニット分解、清掃、メンテナンス

《分解・清掃》
《チャンバーユニット完成》

10)メカユニット仮組み、初速調整【指定有り 92m/s(0.2gBB)前後】
《アッパー・ロアーメカボックス、チャンバーを仮組み》
《使用部品：GAW スプリングスペーサー》《スペーサーを1枚ずつ組み込みご指定の初速へ調整》

11)メカユニット再分割、ボディへ組み込み・各部組み上げ
《メカユニット再分割しボディへ組み込み》
《アッパーメカボックスをボディ内部へ挿入》
《ロアーメカボックスを連結》
《各部組み上げ》

■最終動作確認、約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整、初速計測チェックの後お客様へご返却となります。
■初速 【弾速測定器：X3200 MK3にて計測】
・カスタム前　87m/s(0.2gBB)　適正ホップ時　サイクル数：11.8発/秒
・カスタム後　93m/s(0.2gBB)　適正ホップ時　サイクル数：15.5発/秒

※約30mの距離で弾道検査、ホップアップ調整。0.2g弾で調整済み。

修理・カスタム担当者コメント

ご依頼頂きましたのはS&T スターリング MK.7 海外製電動ガンでした。
上記11項目の作業を実施致しました。『内部メカユニットの静音化・初速調整』施工済み、同時に『耐久性能向上』としまして高耐久ピストン、気密性の高いＯリング部品へ交換致しました。AOEアジャスターを装着『ピストン位置の最適化』を実施、これによりドライブ時の負荷を軽減、立ち上がり動作改善しセミ・フルオート時のレスポンス性能が向上しています。軸受けは回転性・静音性に優れたベアリングタイプを使用、完成後は激しいメカノイズは一切消え軽快な発射音と快適な発射動作を楽しめます。初速は適正ホップ時93m/s(0.2gBB)とご指定の範囲内、サイクル数は11.8発→15.5発へ改善しています。

今回、カスタムと同時にマルイ純正チャンバーパッキンへ交換のご希望御座いましたがゴム素材柔らかすぎて初速が著しく低下してしまいました。理由としまして本製品はインナーバレルが非常に短くフルサイズ容量に近いシリンダーを搭載しており、流速チューンに近い内部仕様となっております。その為、硬度の高いチャンバーパッキンでないと初速が安定せずに本来の性能を発揮する事が出来ませんでした(硬質パッキンにより加圧する流速効果が働く為)。つきましては、純正パッキン(硬度は恐らく70°)をそのまま使用しマルイ純正パッキン(硬度50)の使用は見送りました。

本商品は非常にコンパクトなピストルサイズマシンガンで上下分割式のメカボックスを搭載した珍しい製品となります。その外観故にメカボックス自体を分割しないとボディへ組み込みが出来ません。内部構造自体はシンプルですが分解・組立て時には多少のコツが要る機種となります。海外製品は国内製品には無い魅力的なデザインが多いですが、箱出し状態での激しい動作音とサイクル数が遅くレスポンス性能も悪い点が御座います。本件の様にカスタムを行えば国産電動ガン以上の性能へ引き上げストレスの無い射撃を楽しむ事も可能です。

弊社では電動ガン全般の修理・メンテナンス・カスタムが可能です。
ご依頼の際にお気軽にお問合せ下さい。