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MOLLEシステム(モールシステム)とは

MOLLE(モール)とは

MOLLE(モールシステム)とは、「MO:モジュラー L:ライトウェイト L:ロードキャリーイング E:エクイップメント」(Modular Light Load-carrying Equipment)の略であり、1974年に発表されたALICEアリス(オールパーパス ライトウェイト インディヴィジュアル キャリーイング エクイップメント)バックパックと、1988年に発表されたIIFS(インテグレーテッド インディヴィジュアル ファイティング システム)の後継として、陸軍や海兵隊で使われている耐荷重性の運搬装備システムです。

NATO軍、特にイギリスとアメリカの陸軍で使用されており、日本語では可変式軽量耐荷重装備という意味になります。

MOLLE(モール)とは

MOLLEのシステムは、さまざまな種類のポーチと、付属品をモジュール化しており、その取り付けを可能にするために、タクティカルベストやバックパックなどベースとなるプラットフォームの表面に、ヘビーデューティナイロン製のPALSウェビングが縫い付けられています。

MOLLEは、ポーチなど付属品は簡単に取外しできるモジュラー式の装備なので、様々なミッションに対して装備を最適化できます。

72時間のミッションに、予備の水、レーションや弾薬などの携行が必要な場合は、他の不必要なポーチを外したり、ポーチを増やしたりすることで携行可能となります。

2種類のサイズしかなかったALICEシステムに対してMOLLEは、パット入りショルダーストラップと腰のベルトのサイズが体型に合わせ細かく調整できるので、その点においてもALICEシステムより優れていると言えます。

兵士はそれらを装備した状態で荷重を分散させるなど、位置に動かすことができるので、重い荷物も快適に運搬できます。

主要システムPALSとは

PALS(Pouch Attachment Ladder System、ポーチ・アタッチメント・ラダー・システム)は、バックパックや、タクティカルベストなどベースとなるプラットフォームにポーチなどを取り付けるための規格で、MOLLEを構成するシステムの一部です。

PALSを採用しているMOLLE装備には、PALSウェビングと呼ばれる、幅1インチ(2.5cm)の帯が、上下1インチ(2.5cm)間隔で縫い付けられており、取り付けたポーチなどのズレ防止のために、1.5インチ(3.8cm)間隔で縦に縫い目が入っています。

この帯がPALSウェビングです

初期型のモジュラーベストシステムであるALICEに代わるものとして、アメリカ陸軍兵士システムセンターで開発されたMOLLEは、現在、アメリカ政府の要請により、各メーカーによって生産されています。

MOLLEが開発された後、小さなポーチやアクセサリーなどは、ほとんどのシステム(ボディーアーマー、ロードベアリングベスト等)に装着できるようになり、軍のスタンダードとなりました。

そのため、ALICEクリップや他の装着方法は、完全にMOLLE PALSに取って代わられることになったのです。

さらに民間の企業によって、PALSウェビングが縫い付けられていないMOLLEminusが開発されました。

このシステムはウェビングのかわりに、従来、ウェビングを縫い付けていた素材そのものがカットされており、素材にかかるストレスが少なくなることで、耐久性が向上しています。

PALS(パルス)をもっと詳しく

MOLLEの構成する要素

タクティカルアサルトパネル

タクティカルアサルトパネル

米国陸軍のFLC(Fighting Load Carrier)の後継として開発されたタクティカルアサルトパネル(Tactical Assault Panel、TAP)は、ボディーアーマーと組み合わせて使うほか、単体でも使用可能です。

マガジンポーチが前面の腹部に並んでおり、PALSウェビングが表面に縫い付けられるなど、多くのライフルマガジンを収納することができます。

海兵隊では、タクティカルアサルトパネルを海兵隊専用に改良したものを、USMCチェストリグとして採用されています。

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バックパック

バックパック

バックパックの表面にも、PALSウェビングが縫い付けてあり、追加のモジュラーポーチを取り付けることができます。

2004年にはArc'teryx(アークテリクス)によってデザインされた、新しいバックパックがアメリカ海兵隊に、ILBE(Improved Load Bearing Equipment)として導入され、現在では、ILBEの後継モデルとしてUSMCパックが採用されています。

現在、軍用のアサルトパックは、ラージミディアムサイズが主流となっています。

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ハイドレーション

ハイドレーション

全てのMOLLEは、チューブ付きの飲料水用ポーチが付属しており、水分補給する時、約1.1リットルの水筒から動いている状態でも水分補給が可能となっています。

標準的な仕様では、生物・化学的に汚染された環境下では、このハイドレーションは使用できませんが、全ての環境下で使用可能な水分補給システムを開発が続けられています。

民間では、登山などで使うアウトドア用バックパックにも取り入れられています。

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モジュラーポーチ

モジュラーポーチ

PALSウェビングに取り付け可能なポーチ全般を指し、マガジン、手りゅう弾、照明弾、手錠、催涙スプレー、MOLLE対応のホルスターなどを持ち運ぶために使うことができます。

これらのモジュラーポーチは、ネイティック・スナップ(Natick Snap)やアリスクリップ、スピードクリップなどで、PALSウェビングに固定して使います。

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MOLLEの歴史

MOLLEの構想は、1994年にアメリカ国防総省が、ALICEパックに代わる個人装備を快適に運搬するためのシステムを検討し始めた頃に生まれました。。

ALICEシステム

1996年には、兵士に聞き取り調査を行い、拡張性と耐久性のあり、快適さも兼ねそなえた、MOLLEの元となるロードキャリングシステムの開発プロジェクトが発足します。

マサチューセッツ州ネイティックにある政府の研究機関、アメリカ陸軍環境医学研究所(USARIEM、US Army Research Institute of Environmental Medicine)は、軍による兵士の持つ問題を調査し、重く負荷のある荷物を運ぶ最も効率的な方法を見つけ出そうと、さまざまな耐荷重装備と人間のパフォーマンスとの相互作用を調査し、生体力学的研究結果から、もっとも効果的に装備品を携帯する方法が探求されました。

MOLLEのプロトタイプ、第一号はマサチューセッツ州ネイティックにある、アメリカ陸軍兵士システムセンターで開発されました。

ネイティックで、最初にプロトタイプとして製作されたMOLLEのフレームは、研究の結果、人間の体に最適な形状をしており、ALICEで使用されるアルミパイプ製のフレームの代わりに、新技術の新しいフレームを使用します。

アメリカ陸軍兵士システムセンター

この新フレームの素材は、元々、自動車のバンパーに使用されていたプラスチックでしたが、劇的な耐久性を向上させることに成功します。

MOLLEプロトタイプは、そのパフォーマンスの高さが認められ、陸軍及び、海兵隊の標準的な個人用の装備携帯バックパックとして、ALICEバックパックの後継品と認定されました。

ハワイの第25歩兵師団の兵士が、6ヶ月間に渡りMOLLEのテストを行い、55kgを超える装備で行ったテストでも高評価を受けます。

また、陸軍は女性兵士においても更なるテストを行い、その結果、MOLLEのサイズは少し小さく改良され、男女問わず最適なサイズへと生まれ変わりました。

1997年にMOLLEシステムはアメリカ陸軍に導入され、2001年のアメリカ同時多発テロ事件がきっかけとなって、アフガンスタンとイラクへのアメリカ軍の侵攻が起きたことで、一般に広く知られるようになります。

MOLLEは、開発したネイティックのアメリカ陸軍兵士システムセンターによって商標登録されています。

また、MOLLEとPALSは、同じ意味で使われることが多く、MOLLEシステムに対応し、モジュラーアタッチメント方式を採用しているシステムは、一般的にすべて、MOLLEシステムと呼ばれてます。

また、現在ではMOLLEを元に、派生する新しいシステムも開発されており、ミリタリー関係以外のメーカーでもMOLLE技術を応用し、アウトドア用品などに取り入れることで、一般にも普及しています。

MOLLE(モール)とは

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