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東京マルイ ベレッタ M9A1 電動ハンドガン レビュー

東京マルイから発売されている電動ハンドガン「M9A1」についてのレビューです。

M9A1はシルエットからも解かるとおり、イタリアの銃器メーカー、ベレッタ社の名銃、M92Fシリーズです。

アメリカ軍の制式採用拳銃を決めるトライアルを勝ち抜き、それまで制式採用として使用されていた、コルトM1911A1の後継として採用され、その後、アメリカ海兵隊からの要請により改良をしたものがM9A1です。

M9からの変更点は大きく分けて、アンダーマウントレイルの装備、グリップ前部・後部へチェッカリングの追加、リアサイトへのホワイトドット追加などがあります。

今回紹介するM9A1は、電動ハンドガンということで、実銃と違い、セミ・フルの切り替えが可能になっています。

大型の自動拳銃ではないM9A1に電動メカを組み込んでいることもあり、流石にフルサイズというわけには行かなかったようで、グリップを初め、各部のサイズを変更し、大きめに作られています。

とはいえ、一見すると気にならない程度のサイズ差に抑えているため、横に並べて比較しない限りは気が付かない程度の変更にとどまっています。

パッケージは最近増えてきた、発砲スチロールを使用しない、また少なめにしたタイプのパッケージになっており、内容物は、本体、マガジン、保護キャップ、クリーニングロッド、取扱説明書、パーツリストと注文書、BB弾となっています。

使用にはバッテリーと充電器が別で必要になっていますので、それまでの電動ハンドガンシリーズを持っているユーザーにとっては、これは余計なものが無い分、価格も抑え目になるため便利かもしれません。

初めてのユーザーには不便かもしれませんが、最近は各々のショップでスターターセットといった名目でBB弾やマガジン、バッテリーなど必要な物をある程度纏めたセットで販売をしている所も多いため、それほど気にならないと思います。

各部を見ていきます。まず全体的には、表面を構成するスライドやフレームは樹脂製で、艶消しのブラスト処理のような仕上げがされており、チープさは、かなり抑えられています。

マルイ製でも目立つことのあるパーティングラインは、一部にうっすらと見える程度で、目立つほどの処理の甘さは感じられませんでした。

大半のパーツがダミーになっており、テイクダウンレバーなどは完全なダミーですが、セフティやスライドストップなどはガスガンとは、また違った役割を持たされています。

M92FからM9で変更された点の一つである、トリガーガード前部に装備されたアンダーマウントレイルは、シュアファイアなどの光学オプションや、マルイから発売されている純正の外付けバッテリーを兼ねた、プロライトを装備可能になっています。

またプロライト使用時には、本体からコードを通すためのスリットがレイル中央部にあり、未使用時はプレートで塞ぐこと可能になっています。

余談ですが、マルイ純正のプロライトは外部バッテリーとしての使用も可能なため便利なオプションの一つですが、現在廃盤になっているらしく、東京マルイ公式ページなどでは表示されなくなっています。

そのため各ショップに存在する在庫分か中古品等のみになっています。(2015年4月現在)

入手方法が限られてきているため、バッテリーの容量を増やしたい場合には、カスタムパーツメーカーの大容量バッテリー等を使用することをオススメします(バッテリーについては後述)

スライドは電動ハンドガンの例に漏れず、バッテリースペースや、可変HOPの調整ダイヤルを塞ぐためのカバーとしての役割になっています。

独特の上面を大きく切り取られたスライドとアウターバレルも、モールドが深く入っているため一見すると、別パーツのようなリアルさを持っています。

スライドに設けられたセフティが、本モデルでもセフティとなっており、セフティのかけ方はガスガンなどと同じで、下方向に回すことによりセフティをかけることが出来ます。

実銃のセフティレバーは左右が連結されたアンビタイプですが、本モデルでは、左右が独立したタイプになっています。

セフティを操作出来るのは左側面のみになっており、右側面は嵌めこみの固定パーツになっています。

右側面のダミーのセフティレバーは脱落しやすいため、たまに固定用のネジが緩んでいないか確認する事をオススメします。

また、ハンマーはダミーのためデコッキング機能はオミットされ、フロントサイト、リアサイトともに形状はM92Fからそれほど変化していませんが、前後ともにホワイトドットが打ち込まれたものになっています。

グリップ周辺は、電動メカを内蔵するためにガスブローバックガンよりも厚め、長めのサイズ、またそれに伴いグリップパネルのサイズも変更されているため、ガスブローバックガンのグリップパネルなどを装着することは出来ませんし、当然、実銃用のグリップパネルも使用出来ません。

通常のM92Fから変更された点としては、グリップ前後のデザインがチェッカリングに変更され、スライドストップは、セミ・フル切り替えのためのセレクターの役割になっています。

通常ポジションがセミオートで、フルオートへの切り替えは一度上に持ち上げ、前方へスライドすることによりフルオートに切り替えることが可能で、レバー操作がワンタッチではない点と、スライドストップ自体の操作感が少し固めなため、切り替えが少し慣れが必要な点が難点です。

バッテリースペースはいつも通り、インナーバレル下部スペースに差し込む形になっています。

他のモデルと比べてもバッテリースペースが狭いため、カスタムパーツメーカーのリポバッテリーなどを使用する場合には、コードの取り回しに注意しないと、スライドを閉じる際にコードを挟んでしまったり、コードに負荷がかかり断線してしまうなどのトラブルが起きる可能性があります。

ハンマーはダミーで、スライドのロックを兼ね、スライドを外す際にはハンマーを上へスライドさせた後、倒すことによりロックが解除され、スライドを上方向へ取り外すことが可能になっています。

また、スライドを外すことにより通電が切断されるため、トリガーを引いても発射しなくなる設計になっています。

安全面では便利な仕組みですが、カバーを外した状態で実射しつつHOPを調整するということが出来ない為、少し不便で、可変HOPはスライド内部にありますが、既存のものとは違い調整ダイヤルがバレルと同軸タイプのものになっています。

マガジンは割り箸タイプで装填数は30発、他の電動ハンドガンとの互換性は無く、専用マガジンとなっており、実銃が同じメーカー製のM93Rとも互換性はないため注意です。

割り箸タイプは嵩張らないため沢山持ち歩ける一方で、マガジンポーチから落としてしまうと紛失し易いため、注意が必要です。

別売オプションのロングマガジンは装填数100発のため、フルオートを多用する場合にはこちらもオススメ、実射感は、電動ガンということで冬場でも軽快に動作、純正のバッテリーでは旧タイプよりは改善したとは言え、容量不足感がまだ感じられます。

しかし、この点はリポバッテリーに変更することでかなり改善出来る上に、リポバッテリー使用時にはセミオートのトリガーレスポンスもかなり早くなるため、オススメのカスタムパーツの一つです。

また、フルオートが可能かつコンパクトという点はサバイバルゲームではアタッカーの人などには嬉しい要素だと思います。

ただし、グリップ位置からトリガーまでの長さが気になります、トリガーストローク自体は長くありませんが、初期位置がグリップからの距離が長めなため、指の短い人や小柄な方は少し扱い難く感じるかもしれません。

本体が軽量な点や手軽にフルオートが体験出来ること、本体単価が電動ガンよりも安価なこともあり、初心者にもオススメしたいモデルの一つです。

また、セミフルの切り替えが難しい点やトリガーまでの距離が長い点など気になる点はありますが扱い易いため、レンタルガンなどにもオススメのモデルだと思います。

今後はガスガンのパワーソースである、HFC134aガスの全廃がより進められる可能性が高く、既にガスの値段がかなり上がっています。

そのことを考えると、今のうちから装備を電動ハンドガンに切り替えておくのもいいかもしれません。

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