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M1911からはじまるハンドガンの系譜。

2014年11月28日 いつきワークス エアガンレビュー

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最も有名なハンドガン

M1911は通称コルトガバメントの名でしられた、この世で最も有名なハンドガンの一つですが、1911年の正式採用から1985年の実に74年に渡りアメリカ兵が所持する拳銃として用いられてきました。

大きな戦争でいえば、第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争と四つの戦地で活躍した銃ですが、兵士にはハンドキャノンと呼ばれていたそうです。

これは当時のアメリカが大口径主義であったことにも起因しており、設計を行ったのはジョン・ブロウニング。

彼は19世紀末から20世紀にわたって活躍した天才銃器デザイナーであり、M1911の他にもFN ハイパワーや、重機関銃の中でも有名なM2なども設計したことでも知られています。

(ちなみに彼が強力な兵器を多く設計した理由としては、熱心なモルモン教徒であったことが深く関係しています。強力な兵器が多く作られれば抑止力となって戦争は少なくなると考えたそうです。)

さてM1911にかんしては、シンプルで信頼性が高く、搭載されたサムセイフティ(コック&ロックが可能なセイフティ)やティルトバレルロックによるショートリコイルは現在の拳銃にも多く見られる機構です。

そもそもこの銃が作られた背景には、それまで採用していた.38口径のロングコルトの威力不足に悩まされており、よりストッピングパワーの強い銃を欲していました。

そこでコルト社はM1900を原型とした大口径拳銃を制作し、あわせて45ロングコルト弾を自動拳銃用に改修した.45ACP弾を作り出したわけです。

改良型M1911A1

そして1911年、陸軍はこの45口径銃をM1911という名前で採用、1926年には細かな改修を加えたM1911A1に発展しました。

このM1911A1こそが第二次世界大戦中においては様々な民間会社でも製造され、1985年、M9にその座をゆずるまで長らくの間活躍していたわけです。

半世紀以上出回ったというだけあり、これまでに200万挺ほど生産されているといわれており、現在でも愛用する人間も多いと言います。

更に言えば1986年にはパテントがきれて以降は、かつての下請け会社や、ライバルの大手企業までも、M1911コピー製品を製作するようになり、カスタムモデルやカスタムショップの数は数え切れないほどあります。

そしてこのM1911の次期正式採用となったM9も一般的な名前でいうとベレッタ92とよばれるものです。

こちらにいたってはそれまでM1911が築き挙げた経歴とアメリカ軍の制式となった事もあり、イタリア軍やフランス軍、韓国軍でも同系のモデルを制式とし採用しています。

M9の性能的には、ワルサーP38の流れをくむ、プロップアップ式のショートリコイル機構をもち、15発の9mmパラベラム弾を装填する事が出来るわけですが、そういうスペック事情もさることながら、銃器としてのデザインが完璧に近く、銃器デザインにおけるひとつの到達点に達しているともいわれています。

ただし、初期のM9には欠陥部分があり、スライド後部がちぎれて射手に直撃するという事故が何度も起きています。

これについては、設計上の欠陥やパワーのある弾丸に耐え切れないのではないか、という可能性が疑われ、結局はスライドの強度が不足していた事だとわかり、一時は強くバッシングをうけることになりました。

しかしそのトラブルを改修した92FSについては、見事にこの問題を解決し、再評価されて現在にいたります。

92FSとそれまでのモデルについては、概観の差はほとんどなかったが、フレームのダストカバーはレールと平行した形から僅かにスロープがもうけられ、グリップパネルも光沢仕上げから、マット仕上げに変更されています。(これは民間モデルでの変更であり、軍事モデルに関しては全く同じ)

だがそんなM92(M9)も近年のコンパクト傾向にはついていけず、ポリマーフレームへの変更も構造上難しいとあって、時代遅れ気味にはなりつつあります。ただそれでもアメリカ軍の制式をしてあり続けている上、生産数は今の増え続けています。

ベレッタ社最新モデル Px4

現在ベレッタ社が生産している最新モデルはベレッタ Px4といい、オープン型スライドをやめてフルカバー型に変更され、ポリマフレームも当然採用されています。

形が大きく変わってしまったために、それまでのM92(M9)ファンにとっては賛否両論な結果となってしまっていますが、重心バランスやグリップの握りやすさはさすがで武器としては評価が高く、このグリップ自体も射手の手の大きさによって変更することができるので、カスタマイズ性にも長けています。

この Px4は、2005年以降に行われた、アメリカの四軍統合次世代拳銃トライアルに登場し、H&K社のHK45やシグ社のシグザウエルP220コンバット、グロック社のグロック21JCPとその座を争っていましたが、トライアル自体が凍結されてしまったため、勝敗はつきませんでした。

そんなベレッタ社のM92にたいして、その原型となったM1911を生産したコルト社はどうなっているかというと、アメリカ軍制式をきめるトライアルでベレッタ社に負けて以降、業績は悪化の一途をたどり、回転式拳銃においても他の会社にシェアを奪われ、現在では定番商品といえるコルト S.A.A(回転式拳銃)とガバメントを生産しているにすぎません。

ただし、回転式拳銃の世界においては、1955年に開発したコルトパイソンは今でも人気があり、リボルバー界のロールスロイスとまで呼ばれた名銃です。

当時は「.357マグナム弾を扱える高級リボルバー」として世に出されたモデルでもあり、構造上手作業による作業も多く生産に関しては人件費がかかり、他のメーカーと比べると、かなり高額だったといいます。

このコルトパイソンの特徴は、精度の好さとデザインの美しさにあり、放熱板(ベンチレーテッドリブ)の存在もデザインの一部としてとりつけられているだけで、放熱効果はないとされています。

その人気の高さから高火力のリボルバーといえばコルトパイソンという認識もあって、日本でも数多くのドラマや漫画、アニメに登場。有名なもので言うと西部警察の鳩村英次刑事(舘ひろし)であったり、シティーハンターの冴羽獠が使用しています。

こうした流れもあり、コルト社がコルトパイソンの生産を縮小していく世間を尻目に、1998年から2003年ごろまで受注生産品としてコルト・パイソンエリートを発売しており、2005年には50周年記念モデルが生産されました。

この記念モデルがコルト社が生産した最後のパイソンといわれていますが、今尚人気のあるシリーズであり、人気が低迷しているコルト社としては、民間のミリタリーファンのために新たな記念モデルを生産するかもしれません。

このように、名銃といわれたM1911を生産したコルト社は衰退しつつも、人気のある銃を世に出した経歴からその名を守っている一方、アメリカ軍の制式の座をうばったベレッタ社は、今尚機能的な銃を作り続け、実用銃(軍用など)として活躍しているわけです。

ハンドガン業界での業績からすれば、ベレッタ社の方に軍配があがっているわけですが、コルト社も終止符をうったわけではありません。

アサルトライフルやカービンにおいては今尚、アメリカ軍に採用されている銃を作っているメーカーですから体力が無いわけではないので、新たな時代を築くハンドガンを生産する可能性もあるわけです。

回転式中(リボルバー)も、構造の単純さなどから警察などには愛されている作りですし、あらたなコルト社伝説がうまれてくるかもしれませんね。

何にしてもアメリカ軍の次期トライアルが凍結解除になった際には、どのような銃が選ばれるか気になるところです。

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