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PDWという銃火器

2015年1月15日 いつきワークス ミリタリー雑学

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PDWという銃火器のジャンルをご存知でしょうか。

ただしくは「Personal Defense Weapon」といった名称を持つ武器で、日本語で言えば個人防衛火器と言ったところで、近年においては開発が最もすすめられている銃です。

この銃器の形状はサブマシンガンに近いですが、弾丸は貫通力を重視した専用のものを用いるので、防護服をきた相手にもダメージを与えやすくなっています。

ですが、アサルトライフルほどの攻撃力はなく、最前線での使用には向かない、ある意味中途半端ともとれる性能を持つ武器。

では、一体何故このような武器に注目が集められているのでしょうか。

PDWに求められる役割

実のところ、人類の長い歴史で、度重なる戦争や紛争を経験した現在、突撃兵などの主力兵装にはアサルトライフル、工兵などにもたせる準主力火器としてサブマシンガン、護身用にはハンドガンというシンプルな住み分けでは足らす、更に各兵科ごとに最適化した武器が開発されるようになってきました。

たとえばM4カービンは、小型のアサルトライフルともいえる形をもっており、小型なことから、戦闘車両の乗員や特殊部隊、空挺部隊が用いる事もあります。

部品自体は、M16というアサルトライフルと高い互換性をもっており、客観的に見れば、M16の小型版といってもいい銃です。

軍隊用銃火器の最適化がすすめられている中、発覚したのが、戦時において火力重視のアサルトライフルをもって従軍する兵士よりも、後方部隊のほうが圧倒的に人数が多いという事。

加えて後方部隊を先に叩いてしまえば、前線部隊を無力化することも用意になるので、真っ先に敵に狙われてしまうという事実です。

特に現在の戦争は、第三世界における行軍、対テロ組織などの非合法組織や民兵との交戦も多く、ゲリラ的に、非戦闘部隊の施設が狙われる事も多くなってしまいました。

この事態を重くとらえ、開発されたのが後方部隊の自衛用武器、つまりPDWというわけです。

それまでは、アサルトライフルや、先ほどあげたM4のようなカービン銃、ハンドガンが支給されていたわけですが、ハンドガンや、サブマシンガンでは威力や射程の問題で弱すぎ、かといってアサルトライフルでは大きすぎて扱いにくく、防衛の任務にむいていなかったわけです。

こうした背景を元に、後方部隊の自衛用武器として、求められたPDWのスペックは以下の通り。

  • 防衛範囲を考え、有効射程距離が200~300メートルはあるもの。
  • サブマシンガン並みに扱いやすくコンパクトなもの。
  • 片手でも取り扱いが可能なもの。
  • ボディーアーマーを貫通させるほどの威力があるもの
  • 装弾数が多いもの。

まとめて言えば、コンパクトで扱いやすく、射程が長くてボディーアーマーも貫通する威力をもち、装弾数が多いもの・・・

つまり、防衛戦において、どこから攻められても充分な火力を長時間維持できる銃火器を求められたわけです。

結果、この構想は見事に的中し、多大な戦果をあげる武器として着目されました。

その充分すぎるスペックは、防衛用どころか、特殊部隊や警察の武装としても非常に有用であることがわかり、さらに注目をあつめているわけです。

しかし、PDWにもデメリットがいくつかある事も事実で、第一に、専用の弾薬が必要だという手間があります。

運用には相応のコストがかかるため、潤沢な軍資金をもつ軍隊でないかぎり装備が難しいといわれてきました。

他にもその構造が新機軸すぎるため、M16とM4の関係のような互換性を持たせる事ができず、あらたな生産ラインや予備パーツの確保が必要なわけで、その重要性は理解されつつも、すぐには普及につながりませんでした。

しかし、9.11のテロ事件以降、アメリカでは対テロ装備をふまえたインドア用武装、近接戦闘の武装の必要性がたかまり、PDWの必要性が更に浮上、現在では年々シェアを伸ばすようになってきます。

ちなみに護衛や、輸送任務といった活動が多いPMC(民間軍事会社)においては、まさにベストマッチの兵装なので、特に好んで使われる事が多く、アサルトライフルよりも必要とされているといってもいいくらいです。

もっとも民間人にとっては火力が強すぎるため、銃社会とよばれるアメリカでも、護身用の武器としてはハンドガンが未だ主流であり、軍隊以外では用いられる事が殆どないような武器です。

日本においては、警察が当たり前のように所持する日は早々こないでしょう。(むしろ、日本の警察がPDWを常時携帯するような時代になってしまったら、恐ろしく治安が悪化してしまったということです。)

代表的なPDW

さて、そんなPDWでも有名な銃器といえば、例えば、ヘッケラー&コッホ社のMP7があります。

特徴としてはPDWの優等生といった面持ちで、大型拳銃並みのコンパクトさと軽量さ、それにたいして弾丸は非常に貫通力がある専用弾を用い、200M以上先の的にあてるのも用意とされています。

この銃を有名にした出来事といえば、2011年にビンラディンを襲撃した米国海軍兵士が装備していた事、つまり特殊部隊の重要な任務に使用されたということです。(日本においては、陸上自衛隊もこの装備を取り入れている事がわかっています)

By: tribp

そしてもう1つ有名なPDWが、ベルギーのFN社が開発したP90。

ヘッケラー&コッホ社のMP7は、そもそもこの銃の対抗馬として開発された銃であり、P90は、それほど評価が高い銃です。

特徴はその独特なフォルムで、弾倉が銃身の上部に配置され、装弾数は50発とかなりのスペックを実現、左右持ち替えも考慮されたデザインとなっているが、あまりに斬新すぎるが故、とりまわしにはある程度の訓練が必要とされています。

しかし威力は充分すぎるほどで、専用弾の貫通力は素晴しく、150メートル先のボディーアーマーも軽々と打ち抜き、同時に人体などの軟体にヒットした場合は貫通せず、大きな破壊力を生むために、マンストッピングパワーは絶大、そのため、MP7よりも多くの国で採用され、普及がすすんでいる銃といえます。

ちなみにこの銃は、1996に起こった在ペルー日本大使公邸占拠事件において、投入部隊が装備していた事でも有名であり、こちらも少しばかり日本と縁のある銃火器となっています。

PDWは先ほどあげたとおり、新機軸ゆえ、配備の維持やメンテナンスには費用がかかるものとされていますが、普及率は増える一方であるため、この問題もいずれ解消される確立が高く、そうなればさらに配備率があがると言われている銃火器ジャンルです。

考えたくはないですが、第三次世界大戦が勃発した場合においても、銃火器においては主力のアサルトライフルと同じくらい重要視される銃でしょうし、アメリカ軍や国連軍はこぞって装備することとなるものでしょう。

しかし、もっと恐ろしいのは、コストダウンした場合にテロ組織が当たり前のように装備してしまう事で、味方の装備としては頼もしいですが、敵が装備したら一大事、だから、PDWには一刻も早く認証ロックを一般化して欲しいと思います。

指定された兵士、軍隊以外扱えないようにロックできる状態で出荷されるのであれば、主な銃火器メーカーは、先進国ですからテロ組織に流通する量は、激減すると予想されるからです。

いずれにしても、PDWはこれからの戦争や紛争、対テロ部隊には必需品となる装備。

もしかしたらアサルトライフルよりも多額の開発費をかけるのが当たり前になるくらい、銃器メーカーにとっては重要なカテゴリーとなるかもしれません。

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