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軍隊における歩兵の役割

2015年6月3日 えびどん ミリタリー雑学

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軍隊の訓練

現代の軍隊では、兵士のメインウェポンといえばやはり銃です。しかし、戦場では至近距離で敵と遭遇したり、武器のない状況で敵と戦わなければいけない状況に陥ることもあるでしょう。

そのため、多くの兵士は格闘訓練を受けているのです。

基本となるパンチやキックはもちろん、敵を効率よく倒すために急所を学んだり、敵がナイフを持っている場合に備えてそれをよける訓練、後ろから羽交い締めにされた時には後頭部で頭突きをしたり、ひじで敵を殴ったりしたりもします。

また、戦場では銃剣を使う場合も多く、自衛隊などでもその訓練が行われており、銃のリーチを生かして右足を踏み込みながら敵を刺す、という基本動作のほかに、銃の銃床を使って殴りつけるなどの方法もあるようです。

それでもやはり、兵士の訓練の主なものは射撃訓練であり、銃を撃つときの生じる反動を、ひじの位置などに気をつけて抑えるようにすることや、マガジンの着脱からセレクターの選び方、照準の付け方などを学びます。

例えばM16の場合、銃本体にフロントサイトとリアサイトという照準器がついていますが、これを調整することで、風によって弾丸が流れるのを修正したり、敵との距離に合わせて照準を修正することができます。

ライフルの射撃の基本となる姿勢は、伏せ撃ちです。姿勢が低いので敵の弾丸が当たりにくく、逆にこちらからは姿勢が安定しているため、弾丸を当てやすいというメリットがあります。

また、M16のような精密なライフルではクリーニングが欠かせず、撃ち方だけではなく正しい銃の扱い方も学んでいるのです。

こうした射撃訓練を経ることで、兵士は一人前になっていきます。

姿なき恐怖、狙撃兵(スナイパー)

ところで少人数で敵に脅威を与えるという点で忘れてはいけないのが、狙撃兵(スナイパー)です。地形を読んで偽装し、自らの存在を隠してはるか彼方から正確な射撃を行う、というまさに戦場で出会いたくない存在でしょう。

また、アサルトライフルではなく、専用の狙撃銃を使用し、有効射程距離は数百メートルから1キロ程度の場合が多いようです。

狙撃兵として生き残るためには、敵に居場所を知られてはならず、穴を掘るなどして隠れ場所を作る必要があります。

ターゲットを狙うために銃をずっと構えているため、筋肉の硬直による疲労が蓄積されるので、隠れ場所の中で体操をしたり睡眠をとるためのスペースがあればベストといえます。狙撃兵は多くの場合2人1組となって、この隠れ場所から敵を偵察し、狙撃します。

狙撃は敵をスコープの中心に合わせて撃てばよいので簡単、と思われるかもしれませんがそんなことはなく、手ブレ生じれば照準がずれるので、これを防ぐために、正しい呼吸法をして、引き金を引く際には呼吸を止めなければなりません。

また、敵との距離、風の向きと強さ、遠距離狙撃の場合には地球の回転をも考慮に入れて、弾道計算をする必要がありますが、最近では弾道計算をしてくれるコンピューター端末を使うこともあります。

このように、狙撃兵は軍隊の中でも選びぬかれた者だけがなることのできる存在と言えますが、そのような彼らであっても、無事に任務を達成して帰還した後は、疲れ果てて数日間は眠りこけるそうです。

特殊任務を遂行する、少数精鋭部隊

狙撃兵と同じく戦場での特殊な存在として特殊部隊があります。特定の人物を暗殺したり、人質を救出したり、といった特殊な任務のために、少人数で行動する精鋭部隊です。

例えば、ある建物に潜んだテロリストを一掃する場合、サイズが大きいために取り回しが利かず、弾の威力が強く、人質や同胞などにダメージを与えてしまう恐れのあるライフルは使いづらいでしょう。

そこで、サプレッサー(サイレンサー)がついおり敵に発射音を気づかれにくく、小型ライトがついていますので暗闇でも使いやすい利点がある、ソーコムのようなピストル等を用いる必要があります。

しかしながら、実はピストルで正確に敵を撃つのは非常に難しいことであり、そのため特殊部隊の隊員は、たゆまぬ射撃訓練を行っているのです。

また、特殊部隊が作戦を行う際には、しっかりと役割分担が行われてます。

たとえば建物に突入する場合は、いざというときに狙撃したり、敵の状況を偵察するために、離れたところではスナイパーが待機し、その後スタングレネードを投げ込んで敵を光と音で制圧しつつ、突入するといった具合です。

敵からの銃撃に備えて、防弾の盾を持った隊員が先導することもあります。

特殊部隊はヘリから降下して、音もなく建物に到達したり、落下傘や潜水艇から敵地に潜入したりもできる、とても心強い存在なのです。

戦場でなくても、人質をとってテロリストが立てこもったりした場合には、警察の特殊部隊が活躍します。警察の特殊部隊にも狙撃手が配備されていますが、警察の場合にはそんなに遠距離から狙撃することはありません。

距離としては数十メートルといったところから、一撃で犯人を仕留めます。

戦闘兵器と歩兵の力

ここまで兵士について説明してきましたが、戦場では敵の兵士だけではなく、もっと手強い相手がいます。たとえば戦車の場合、アサルトライフルで立ち向かうのはまず不可能でしょう。

そうした場合、肩にかついで戦車に照準を合わせて発射する対戦車砲などを使うことになります。

数十メートルから百数十メートルの距離から戦車の側面などを狙えば、一撃で戦車を倒すことも可能ですし、また、射手が照準を戦車に合わせ続けることで、戦車へと誘導できるミサイルを使用するという手もあります。

それではヘリコプターを歩兵が落とすことはできるでしょうか。

戦闘ヘリの場合、下からの攻撃に備えて装甲が厚くなっていますので、通常のライフルで落とすことは難しいと言えます。

ただ、大口径の対物ライフルを使えば、戦闘ヘリを撃墜することも可能で、歩兵が戦闘ヘリを相手に戦う場合、携帯型地対空ミサイルのスティンガーなどを使うことになるでしょう。

持ち運びができて、ヘリを追尾するという、ヘリからすれば恐るべき兵器です。

こうして考えますと、歩兵も戦車や戦闘ヘリとも戦うことができる、頼もしい存在であるということがわかります。

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