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戦車の特徴と進化

2016年4月1日 LXXIV- ミリタリー雑学

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近年、戦車はブラッド・ピッド主演、製作総指揮で話題となった映画「フューリー」や、ミリタリーファンからも高評価で映画化した大ヒットアニメ「ガールズ&パンツァー」、オンラインゲーム「World of Tanks」など、さまざまなメディアでとりあげられています。

ちなみに、「パンツァー(Panzer)」はドイツ語、「タンク(Tank)」は英語で、それぞれ戦車のことを指す言葉です。

第二次世界大戦以降、戦車は陸戦の主力兵器の座に君臨し、優れた機動力、強力な火力、良好な防御力といった特徴を兼ね備えた汎用性の高い陸上兵器です。

前述のとおり、戦車のことを英語で「タンク(Tank)」といいますが、これはイギリスにおいて初めて作られた戦車の形が、水槽に似ていたことからついた呼び名だといわれています。

現在では、走功守のバランスがとれた戦車のことを主力戦闘戦車(MBT:Main Battle Tank)と呼び、アメリカのM1、ロシアのT-80、ドイツのレオパルト2、イギリスのチャレンジャー2、フランスのルクレール、中国の99式戦車、韓国のK2、日本の10式戦車・90式戦車などが代表的な世界の現用戦車です。

戦車の機械的な特徴

戦車と聞いて、誰もがまず思い浮かべるものといえば主砲でしょう。

戦車は120mm前後の戦車砲を搭載、装甲を貫くのに特化したAPDSFSと呼ばれる徹甲弾を発射可能で、さらに溝のない滑腔砲が主流となっています。

スタビライザー(砲安定化装置)により移動中でも安定した射撃が可能で、自動装填装置を備える戦車もあります。

つぎに装甲についてですが、戦車は強力な装甲板によって防護されています。

広範囲に用いられているのは金属装甲板で、セラミックなどを挟んだ金属で挟んだ複合装甲(ハイブリッド・アーマー)となっています。

また、増加装甲やERAなどの爆発反応装甲も使われています。

最後に優れた機動力を生み出すエンジンおよび走行系ですが、エンジンの主流は、1200~1500馬力の高出力ディーゼル・エンジンですが、アメリカのM1戦車などはガスタービン・エンジンを搭載しています。

エンジンは車体後部に配置するのが一般的ですが、イスラエルのメルカバ戦車のように前部配置のものもあります。

路上では60~70km、不整地では50km前後の速度で走行可能で、走行系は、道路のないところでも自由に走りまわることのできるキャタピラが採用され、起動輪が実際にキャタピラを動かし、他の転輪が戦車の重量を支える役目を担っています。

サスペンションについては、金属製のバーのねじれを利用したトーションバー・サスペンションが一般的ですが、自衛隊のようにアクティブ・サスペンションを導入しているケースもあります。

戦車の弱点

戦車はセンサーや射撃システム(FCS)についても、最高級のものを装備しています。

レーザー測遠器、光学・赤外照準器、照準の補正に必要な風向きや、気温といったデータを取得する環境センサーなどで敵の位置を正確に測定し、FCSがそれらのデータを統合して砲を調整します。

また、サーマルパッシブ式カメラは夜間や霧、煙幕の影響下において赤外線画像を得ることができ、通信関係では、データリンクを備え、司令部や他の車両からのデータも利用が可能になりつつあり、さらに、敵が照準するレーザー光線を察知し妨害を行う発煙弾発射器、毒ガス・生物兵器・放射性物質の侵入を防ぐ気密性の向上など、他にもさまざまな工夫が試みられています。

このように、陸戦においては無敵の戦力を誇る戦車ですが、弱点はどこにもないのでしょうか?

どのような武器・兵器にも必ず弱点はあるもの、それでは戦車の弱点はなんでしょう?

まずはその大きな車体です。

市街地ではこれが厄介な弱点になります。

このためにチェチェン紛争では、ロシア軍の戦車部隊が壊滅的な損害を被りました。

市街地では高い建物が多く、かつ歩兵が隠れることのできる死角が豊富にあります。

チェチェンのゲリラは戦車が砲を向けられない建物の屋上で待ち伏せをしました。

そして市街地に入ってきた、T-72などの戦車をRPGロケットで頭上から狙い撃ちします。

戦車は最も弱い上面装甲を貫通され、弾薬が誘爆して炎上、被弾した車両の90%が無残に破壊され、およそ7割の戦車兵たちが戦死したといわれています。

もちろん戦車も反撃を試みましたが、直上の高い位置まで仰角がとれず、砲を向けることができませんでした。

最終的なロシア軍の損害は、戦死者約5700名、戦車約200両といった悲惨なものとなってしまいました。

つぎに、外部が把握しにくいといった点が挙げられます。

ハッチをすべて閉めてしまうと、外の様子はペリスコープや監視カメラに頼らなければなりません。

さらにキャタピラもしくは起動輪を破壊されると装甲が無傷であっても戦車は走行ができなくなってしまいます。

陸戦において強力な戦力である戦車ですが、投入すべき戦場や使い方を間違えてしまうと、簡単に壊滅に追い込まれてしまうことがある点においては他の武器・兵器と同様です。

それぞれに適した戦略と戦術が重要であるのは言うまでもない事実でしょう。

戦車の進化の過程

第二次世界大戦後の戦車は、大きく分けて三段階に進化したといわれています。

これを「世代」と呼び、現代の戦車は第三世代にあたります。

戦車の進化は矛と盾の力関係に似ています。

つまりは攻撃手段と、防御手段のせめぎ合いの結果から生まれたものだといえるでしょう。

第一世代は1940年代後半から1950年代にかけての戦車です。

主砲は90~100mmで、敵の砲弾をそらすため砲塔は丸みを帯び、アメリカのM46、ソ連のT-54、日本の61式戦車などがこれに該当します。

第二世代は1960年代中ごろから登場し始め、105mm砲や115mm滑腔砲を装備し、機動性が重要視されました。

戦車砲や対戦車ミサイルが進化し、戦車の装甲を厚くしてもそれが防げなくなってくると、代わりに機動性を高めることで防御力を確保するようになったためです。

アメリカのM60、ソ連のT-62、ドイツのレオパルト、日本の74式戦車がこれに該当します。

第三世代は1980年代前半に登場しました。

これは装甲に大きな変化が見られます。

複合装甲が開発されたことにより、大幅に重量を増加させることなく飛躍的に防御力を高めることで、戦車は再び走攻守のバランスがとれた姿を取り戻すことができました。

主砲は120~125mm滑腔砲が主流となり、射撃システムにおいてもコンピューター化が進んでいるのが特徴です。

アメリカのM1、ソ連のT-72、ドイツのレオパルト2、イギリスのチャレンジャー、フランスのルクレール、日本の90式戦車などがこれに該当し、前述のとおり、その多くが各国の現用戦車となっています。

では、次世代の戦車、すなわち第四世代の戦車ということになりますが、これは第三世代の戦車が登場して30年近くが経過する現在においても、その具体的な姿が見えてきていません。

かつて戦車開発の急先鋒であった欧米の国々でも、新型戦車の開発予定はありません。

既存戦車の改良、改造の計画しかないのが現状です。

東アジアでは、日本が10式戦車を、韓国、中国でも新型戦車をそれぞれ開発していますが、いずれも第四世代と呼べるほどの進化をはたしてはいません。

冷戦が終結し、軍事の焦点が低強度紛争へと移行しつつある現代においては戦車開発に多額の予算を振り向ける余裕がないといったことがその一因となっているかもしれません。

戦略面、および戦術面から第四世代の戦車に求められるであろう事項について、いくつかとりあげてみたいと思います。

まずは市街地戦用に強化される必要があります。

軍隊規模の縮小が進む現代では、少ない兵力を状況に応じて紛争地域に展開するようになるとみられ、戦車においても輸送機ですみやかに運べるよう小型・軽量化が求められます。

同様に軍隊の定員も縮小傾向にあるので、戦車の乗員を減らすための装備の自動化、コンピューター化、あるいは無人化の検討もなされるべきでしょう。

バッテリー、または発電機から得る電気によって戦車を動かし、装薬不要の電磁砲(レールガン)など、統合電気駆動の採用も考えられます。

形状や素材の工夫による、可視光・熱線・レーダー波に対するステルス性の獲得については、すでに研究や実証試験が進んでいる段階です。

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