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航空自衛隊基地に迫る

2015年3月9日 neri_n4r2 ミリタリー施設

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航空自衛隊について

日本各地にある基地や分屯地から、日本の空を守っている航空自衛隊。

北は北海道から、南は沖縄まで。24時間体制で防衛の任務にあたっている彼らは、人々の尊敬と憧れの的だ。

By: nubobo

宮城県にある松島基地をホームベースとする、航空自衛隊第4航空団11飛行隊「ブルーインパルス」は、日本が世界に誇るアクロバティック飛行チームである。

航空自衛隊についてよく知らなくても、青空に白い軌跡を描いて飛ぶブルーインパルスの曲芸飛行をご存じの方は多いのではないか。

等間隔で横一列に並んだ飛行機が、一糸乱れぬフォーメーションで空を舞う姿はとても美しく、パイロットの操縦技術の高さにただ驚かされる。

「ブルーインパルス」の展示飛行は、航空自衛隊基地で開催される航空祭などで見ることができる。

2011年3月11日に起きた東日本大震災では、この松島基地(※ブルーインパルス6機は、九州新幹線全線開通イベントの展示飛行の為、福岡県芦屋基地に移動していて無事だった)も被災した。

当時基地に配備されていた航空機の内、28機が津波に流されて破壊されてしまった。

救難支援に必要なU-125A救難捜索機2機と、UH‐60J救難ヘリコプター4機が失われ、基地自体も浸水によって壊滅状態にあった。

By: nubobo

松島基地に所属する隊員たちは、昼間は周辺地域への救援活動にあたり、夜間に基地の復旧作業を進めた。

全国の航空自衛隊員や、アメリカ空軍特殊部隊の協力を得て、破壊された基地の空輸機能が回復した。

その後、松島基地の隊員は、孤立した村や離島への物資の空輸・救援活動、陸上自衛隊と共同で行われた市街地での捜索・瓦礫の撤去作業など復興活動に尽力した。

航空自衛隊の任務は、日本の空の安全を守る「防衛」と、国民の命を守る「救難」の2つに大きく分けられる。

自然災害や、海上や山頂で孤立した遭難者を、空から救助する救難隊は、全国に10隊配備されている。

全国にある航空自衛隊基地

先に紹介した松島基地を含め、日本には19の航空自衛隊基地・分屯地がある。

【北部航空方面隊エリア】

北海道から秋田・岩手県の北方エリアを防衛する航空自衛隊員は、北部航空方面隊と呼ばれる。

彼らの活動の拠点となる基地は、千歳基地(北海道)・三沢基地(青森県)・秋田分屯地(秋田県)の3ヶ所である。

【中部航空方面隊エリア】

宮城・山形県から兵庫・徳島県にかけてのエリアを防衛するのは、中部航空方面隊と呼ばれる。

このエリアにある基地は、北から、松島基地(宮城県)・新潟分屯地(新潟県)・百里基地(茨城県)・入間基地(埼玉県)・静浜基地(静岡県)・浜松基地(静岡県)・小牧基地(愛知県)・岐阜基地(岐阜県)・小松基地(石川県)の9ヶ所。

【西部航空方面隊エリア】

鳥取・広島県から鹿児島県までを防衛する、西部航空方面隊の基地は、全部で6ヶ所ある。

三保基地(島根県)防府北(山口県)・築城基地(福岡県)・芦屋基地(福岡県)・春日基地(福岡県)・新田原基地(宮崎県)。

九州、特に福岡県は韓国との国境に近いため、他県よりも多くの基地がある。

【南西航空方面隊エリア】

沖縄県がこのエリアにあたる。那覇基地(沖縄県)がある。

基本的に、航空自衛隊の基地には、航空団と航空救難団の両方が配備されていることが多い。

千歳基地・三沢基地・百里基地・小松基地・築城基地・新田原基地・那覇基地には、1つの戦闘単位として編成された「航空団」(那覇基地では航空隊)が置かれている。

分屯地には、航空救難団だけが配備されている。(分屯地という名称の通り、基地よりも小規模である)

山口県にある防府北には、第12飛行教育団が配属されている。

航空自衛隊基地の施設Ⅰ(築城基地の場合)

福岡県の築上町。周防灘に面したこの町に、航空自衛隊築城基地がある。

ここには第8航空団が置かれ、F-2・F-15・F4の3種類の戦闘機が配備されている。

2006年まで配備されていたF-1支援戦闘機は、この基地でのフライトを最後に全機が退役した。

戦闘機部隊がある他の基地と同じく、築城基地も人里離れた場所に造られた。

築城基地の滑走路(長さ約2400m)は1本で、海側に突出した造りになっているのが特徴だ。

他の基地の滑走路は、長さが約2700m以上あるので、築城基地のものは短めである。また、基地全体がコンパクトな造りになっているという印象を受ける。

海上に突き出した滑走路以外の施設は、他の基地と変わらぬ標準的なレイアウトとなっている。

滑走路の南側には、エプロン地区と整備地区がある。エプロン地区は、離陸前や着陸後の戦闘機が停留するエリアのことである。

エプロン地区のバックヤードには、機体の修理や検査に利用するハンガーが並び立っている。修理隊や、検査隊、整備隊が働く整備地区だ。

エプロン地区と整備地区の南には、管制塔がある。この場所には、築城基地の中枢となる航空団司令部が置かれ、隊員達を支える基地の運営機能が集まっている。

管制塔の東側にある補給隊地区からは、戦闘機の燃料とオイルが大型タンクローリーで、エプロン地区へと運ばれる。

管制塔のさらに南、滑走路から最も遠い場所に、基地で働く隊員達が生活する居住地区がある。

基地の中に住んでいる隊員は、営内居住隊員と呼ばれ、居住地区には彼らの衣・食・住を支える宿舎や厚生センターが置かれている。

厚生センターの中には、作業服や雑貨が買える売店の他、床屋や談話コーナーなどもある。

築城基地は、航空団司令をトップに、【団司令部】、その下に【飛行群】…第302飛行隊・第6飛行隊、【整備補給群】…補給隊・車両器材隊・修理隊・整備隊・検査隊、【基地業務群】…衛生隊・会計隊・基地防空隊・施設隊・通信隊・業務隊・管理隊 の3群という組織体系で勤務をしている。

この他に、築城管制隊・築城地方警務隊・築城気象隊・方面施設隊 第3作業隊・第7高射隊といった直轄部隊がある。

航空自衛隊基地の施設Ⅱ(那覇基地の場合)

沖縄県那覇市にある航空自衛隊那覇基地は、他の基地とは異なる特殊な基地である。

ここには、第83航空隊と航空救護団が配属され、F-15・T-4戦闘機の他、U-125A・UH-60J・CH-47Jといった救難捜索機救難ヘリが配備されている。

那覇基地には、海上自衛隊や陸上自衛隊の航空部隊も同居しており、海上保安庁や沖縄県警察もこの基地を使用している。

また、基地がある場所も非常に特殊だ。なんと、基地の北半分は民間の飛行機が利用する那覇空港のターミナルなのだ。

那覇空港の滑走路(長さ約3000m)は1本で、この滑走路を官民の両方の航空機が使用する。

那覇空港ターミナルの南側、滑走路の西側にエプロン地区がある。

エプロン地区のバックヤードには、第83航空隊第204飛行隊が利用するハンガーがある。

そのさらに南側が、救難隊・空輸ヘリ隊が活動するエリアだ。

那覇基地の司令部地区は、エプロン地区の東側にある。沖縄カラーの赤が鮮やかな司令部の庁舎には、部外からも多くの人が訪れる。

司令部地区の東側には、整備地区と基地の正門が置かれている。

隊員の基地内居住地区・基地防空隊エリア・補給施設エリアは、基地の最も南側にある。

那覇基地は、第83航空司令をトップに、【司令部】、その下に【南西支援飛行班】、【第204飛行隊】、【整備補給群】・・・検査隊・装備隊・修理隊・車両器材隊・補給隊、【基地業務群】基地防空隊・飛行場勤務隊・施設隊・通信隊・管理隊・業務隊・会計隊・衛生隊 がそれぞれ勤務している。

この他に、那覇管制隊・那覇気象隊・那覇地方警察隊・那覇救難隊・那覇空輸ヘリコプター隊などの直轄部隊がある。

ここまで3つの基地を例に、航空自衛隊の活動と基地内部の施設について紹介してきた。

皆さんが少しでも航空自衛隊について興味を持って頂けたら、幸いである。

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