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変わる戦場と兵士の変遷

2015年1月7日 チャオス ミリタリーの歴史

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20世紀は戦争の時代と言われてきました。

それほど世界各地で戦争や、紛争が起こってきたのですが、それと共に戦場のあり方、兵士のあり方もめまぐるしく変わってきます。

こうした戦場の変遷を知るということは、今後の変わっていくであろう戦場を、予想をする上でも役に立つはずです。

一体、世界の戦場はどのように変わってきたのでしょうか。

20世紀以前の戦場は、古代からたいして変化を遂げていませんでした。

武器が剣から銃になっても、基本的な戦い方や、戦法はそこまで変化していなかったのです。

戦場を変えた、日露戦争

こういった戦場を変えたのが日露戦争でした。

日露戦争は、第一次世界大戦の前哨戦とも言われ、戦場を変える塹壕や、機関銃といった兵器が出現していました。

こういった兵器はそれまでの牧歌的な戦場の有り様を、大きく変えていってしまうのです。

要塞を攻めるのにも大量の損耗を出すようになり、塹壕の出現は戦場の膠着をもたらしました。

しかし、こういった戦場の変化は欧米列強にしてみれば、東方の辺境の地での特殊戦だとして、顧みられることはありませんでした。

しかし、第一次世界大戦の戦闘は、日露戦争で行われた戦闘の規模を大きくしたものの繰り返しでした。

機関銃の発達で、人間も馬も簡単には原野を進めなくなり、塹壕にこもって打ち合うようになりました。

こういった塹壕戦はフランス中部から海まで続いていきました。

塹壕戦と戦車

塹壕の暮らしとはどういったものだったのでしょうか。

これは現代を生きる我々からすれば、想像も出来ないようなことばかりで、現在とは余りにもかけ離れています。

兵士の日常は2週間塹壕で勤務して、その後2週間後方で休む、といった暮らしが日常的で、毎日定期的に砲弾が降ってくるので、各塹壕では洞穴が掘られ地下都市のようなものが、何処の塹壕陣地の下でも作られ、つながって行きました。

敵の地下都市とぶつかることもあって爆薬を仕掛けて吹き飛ばす、といったことが行われたのです。

結局、第一次世界大戦では、この泥にまみれた戦闘が4年も続き、ほとんど戦線の変化はなく、塹壕足という霜焼けの重症化した病気も広がり、兵士にはとても苦しい時代でした。

第二次世界大戦でも、こういった塹壕戦が繰り広げられると予想されましたが、戦車の発達がこれを変えました。

塹壕も進撃速度が早く、鋼鉄で守られた戦車にはかなわなかったのです。

兵士も戦車に合わせ、車両に乗って進撃したり、日がな一日中行進するなど、行動距離が非常に増えました。

戦車の登場は、戦闘を短期間で終わらせ、進撃速度を速めることになりますが、兵站が続かないと食料も来ずに、兵士が飢えに苦しむことも多かったのです。

市街戦

第二次世界大戦は市街戦も多かった時代です。

何処の街でも、頑強に抵抗する敵軍を駆逐せねば、なりませんでした、こういった仕事は多くの死傷者だし、兵士の損害を増やしていったのです。

ソ連の領内奥深くまで進撃したドイツ軍の場合、食料の輸送だけでも大変な量の貨物積載列車やトラックなどを使用することになり、後方勤務の人員が爆発的に増加します。

一人の前線兵士を支える後方勤務の人間が増えた時代でもあり、1人につき10人の後方勤務員が支援するといったこともありました。

2つの大戦が終わると兵士自体のの戦闘能力は非常に強化されていきます。

中東戦争では、対戦車ミサイルを持った歩兵が戦車を駆逐しましたし、対空ミサイルを携行した民兵が、アフガン戦争ではロシアの戦闘機を蹴散らしました。

こういうこともあり、戦場における兵士の役割は増え、より兵士の教育が重要視されるようになっていったのです。

しかし、こういった兵士の戦闘能力の向上は必ずしも良いことばかりでは有りませんでした。

朝鮮戦争や、ベトナム戦争ではこういった強力な装備を持った兵士が大きな脅威になりました、しかし、こういった兵士を支える、後方勤務の人員を攻撃するのが効果的である、という考え方が広まってしまったのです。

そのために戦闘は前線だけにとどまらず、後方の国民生活一般にまで広まる、ということになってしまったのです。

兵器の進化

また、兵士だけにとどまらず兵器も恐竜的進化を遂げてきましたが、それと共に最近のトレンドとして、既存の兵器をバージョンアップさせたり、量よりも質といった傾向があることは忘れてはいけません。

バージョンアップという点では、アメリカの戦車、M1エイブラムスがその典型でしょう。

この戦車自体は1970年代に出たのですが、バージョンアップを繰り返して未だに世界の最強戦車として君臨しています。

砲身の口径を増やすだけでなく、装甲もより厚くしたり、新しいアタッチメントを取り付けたり、電子線装備を強化するなどして、未だに現役です。

こういった例は小銃でも同様で、アメリカの、M16は、1960年代に開発されており、主要国の採用銃としては格段に古いにもかかわらず、バージョンアップを繰り返し、未だにアメリカ軍で使われています。

新しい小銃の開発案もありましたが、寧ろM16をバージョンアップさせる方をアメリカ軍は選んだのでした。

それとともに高性能化も兵器のトレンドとして見逃せない点です。

より少ない兵器で敵を圧倒するのが、今の軍事界のトレンドですし、湾岸戦争でもそれが証明されました。

少ない兵器で敵を圧倒できれば、それだけ兵站の負担もなくなり、経費の削減にもなります。

そのため、何処の軍隊でも軍隊のスケールダウンが行われており、特にロシア軍や中国軍がその典型です。

兵器の未来

今では各国で兵器の展示会が開かれたりして兵器がおおっぴらにやり取りされていますし、陣営に関係なく、良いものは売ったり、買ったりするような環境になってきています。

こういった形での外貨収入を得る国も多く、日本もこれから、兵器の販売競争に参入して行こうとしてますが、既にがっちりとした利権が築かれており、そこに食い込むのは相当に難しそうです。

最近では、より兵士に電子装備を持たせて、連携を強化しようという試みがなされています。

一人一人に無線機を持たせることは、アメリカ軍では広く行われていますし、将来的にヘルメットに電子線装備をつけ、兵士の目線から見た戦場の様相をリアルタイムに司令部に伝える、などの発展も予想されています。

教育にも、時間がかかるため、防弾ベスト普及も進展していて、多くの軍隊で標準的な装備になりつつあるのです。

また、最も大きく戦場の様相を変えるのは、無人機でしょう。

無人機と言っても航空機だけに留まらず、四足型の物資運搬ロボットや、ミニバンくらいの大きさもある、車両型の無人兵器などなど、いろいろな形で戦場に無人兵器が導入されつつあるのです。

この車両タイプの無人機は兵士の盾にもなり、武器の格納庫ともなり兵士のよき相棒として、活躍することが期待されています。

ラジコンタイプの無線機も兵士に装備され始めていて、各種類の無人機が戦場を席巻するのも、そう遠い未来ではないのではないかと思わせるぐらい無人機は存在感があります。

このように、ますます大きく変わる戦場と兵士の様相ですが、当分の間、戦場に兵士が立ち続けることに変わりはないでしょう。

しかし、刻一刻と形を変えていく、戦場の姿からはちょっと恐ろしさも感じるものです。

ミリタリー関連の話題からは目を離すことが出来ません、今後、どのような未来になっていくのか注視していきましょう。

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