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B-29爆撃機と対空砲

2015年3月23日 なかつか ゆうすけ ミリタリーの歴史

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トム・クルーズ主演の映画「トップガン」にイメージされるように、空軍のイメージは戦闘機と、そのパイロット達をイメージされる方は多いのではないでしょうか。

しかし、軍事上戦闘機だけでは戦争には勝てません。

敵の軍事施設を破壊し、インフラを破壊し、継戦能力を損耗させるのはやはり爆撃機です。

攻撃機ではなく、爆撃機こそが戦場の華ではないでしょうか。

その鈍重な機動性から決して戦闘機から逃れる事は出来ず、ハリネズミの様に対空機銃を装備し、護衛戦闘機と共に敵地を焼き尽くす。

現代ではミサイルにお鉢を奪われてしまっていますが、それでも爆撃機の持つ重要性は未だ損なわれていません。

今回は、爆撃機の中でも最も知名度の高いB-29と、その爆撃機に対抗する対空砲について語ろうと思います。

B-29 爆撃機

B-29といえば日本人なら誰でも知っている爆撃機ではないでしょうか。

ソ連軍がルーデルとスツーカを恐れた様に、日本人にとっては正に民族の敵で、この機体に日本がどれだけ辛酸を舐めさせられたか、今更説明するまでもないでしょう。

しかし、B-29はそういった先入観を取り払って見てみると、正に傑作爆撃機と言わざるを得ない機体で、第二次大戦当時、どの国でも実用化されていなかった排気タービンを装備し、与圧室を全面採用していた為、高高度における活動が可能でした。

また、機体の機銃砲塔は内部から遠隔操作が可能になっており、おまけに簡易ではありますが、自動的に弾道計算を行う火器管制装置まで備え付けていました。

軍用レーダーがやっと実用化された第二次大戦当時としては、大戦末期に投入された機体とはいえ、破格の性能であることは間違いありません。

迎撃機が充分に能力を発揮出来ない、高高度から万全の防御用機銃(機銃だけで13門)を装備した爆撃機が、編隊を組んで襲来してくる、これを迎撃せよと命じられた旧日本軍のパイロット達には、ただただ頭が下がる思いです。

最も、この爆撃機も万能かつ無敵という訳ではなく、実際日本軍によるB-29の撃墜記録もあるし、当時最先端の排気タービンが機械的な耐久性に問題があったことも事実です。

特に高度を失った状態でのB-29は、日本軍の戦闘機に撃墜される事も多く、また高高度への対処能力を有する対空砲による撃墜も少なからず存在しました。

しかし、アメリカという国家はそういったB-29の欠点を全て帳消しに出来る国力を持っていました。

国力を引き合いに出すと、機体そのものの能力では無いではないか、というご意見もあるかもしれません。

しかし、傑作戦車であるティーゲルが世界最高の戦車にはなれなかった様に、恐らくB-29はアメリカ以外の国家が開発・運用してもアメリカ程の戦果は得られなかったでしょう。

前述した排気タービンも、各国が機械的な耐久性から実用化に二の足を踏んでいた中、アメリカはエンジンは最初から損耗品、と割り切ることで実用化に踏み切りました。

連合国の爆撃によって軍需工場を失っていたドイツや、そもそも工業力そのものに問題のあった日本ではB-29は宝の持ち腐れもいいところだったでしょう。

膨大な工業力と、乗組員の育成に充分力を注ぐことの出来るアメリカだからこそ、B-29は傑作爆撃機となり得たのであり、太平洋戦争の早期終結の一旦を担う事が出来たといえるでしょう。

ドイツ空軍の対空砲部隊

さて、爆撃機(B-29)に対して散々敵に塩を送る様なことばかり書いてしまったが、今度は味方陣営の話をしたいと思います。

といっても残念ながら我らが大日本帝国ではなく、ドイツ国防軍のお話で、ドイツと言えばV1,V2ミサイルやティーゲル、パンターなどその科学力に裏打ちされた凄まじい兵器群が有名です。

かの総統閣下の気まぐれや、趣味で作られた超巨大列車砲「ドーラ」や巨大戦車「マウス」など、ドイツの陸戦兵器には中々浪漫が詰まっているのではないでしょうか。

しかし、今回の主役は空軍。

かのヘルマン・ゲーリング国家元帥閣下が率いるドイツ空軍の対空砲部隊についてお話しします。

対空砲部隊、というと中々華やかなイメージを持つことの出来る方はあまりいないのではないでしょうか。

特に日本軍では生産能力の問題から、本土にすら充分な対空砲が配備出来ず、日本はアメリカに空爆など出来る状況ではなかった為、太平洋戦争においてはどうしてもスポットを当てにくいのは仕方のないことでしょう。

しかし、ヨーロッパにおいては話は別で、バトル・オブ・ブリテンを耐え切ったイギリスや、連合軍を恐怖のどん底に陥れたドイツは国土そのものが、ハリネズミかとでも言わんばかりの対空砲を配備していた。

その中でも特にドイツの対空砲は凄まじい物があり、当時のドイツ空軍150万人のうち、何と125万人が対空砲部隊でした。

しかも、この対空砲部隊は空軍所属でありながら北アフリカ戦線や東部戦線、果てはノルマンディー以降の西部戦線まで陸軍と共に行動していた為、世界一陸戦経験の多い対空砲部隊という、おかしなことになってしまっています。

何故このようにドイツは過剰なまでの対空砲を配備したのか。

理由は諸説ありますが、やはり連合軍の空軍力を恐れていたことと、ゲーリング元帥閣下がその傲慢な権力を振りかざして陸軍、海軍の対空砲部隊を全て空軍の管轄にしてしまったからだそうです。

そんな裏事情はさておき、ドイツの誇る対空砲陣地は連合軍に多大な出血をもたらします。

ドイツ各地に隙間なく高射砲が配備され、連合軍の爆撃機はトンボの如く撃墜されていき、ようやく制空権を確保して都市爆撃をと思えば、ドイツの都市部には高射砲塔なる浪漫兵器・・・もとい浪漫陣地が構築されていました。

頑丈な鉄筋コンクリートの建造物に、高射砲や対空機銃が隙間なく配備されたこの高射砲塔は、当時のドイツにおいて都市対空防衛の切り札と認識されていました。

あまりに頑丈に作りすぎたことから、現在でも解体されぬままドイツ都市部にその雄姿を残しています。

最も、この対空砲塔は連合軍の圧倒的な物量の前にはあまり効果がなかったらしく、元帥閣下の浪漫兵器もチートの様な物量を誇るアメリカの前には無力でした。

空軍の影の主役「爆撃機」と迎え撃つ「対空砲」について代表的な機体と国家を例に挙げて書きました。

爆撃機はその巨体から戦後は貨物機や輸送機として活躍することも多く、戦後の技術・経済発展に大いに貢献したのは他ならぬB-29でした。

ソ連によるベルリン封鎖の際の物資空輸は、主にこのB-29が中心となって行われたのです。

また対空砲も、その能力を最大限活かす為にレーダー技術の開発が進み、現在のレーダー技術発展の一翼を担っている。

ハイテク戦争と言われる時代になり、もはや爆撃機や対空砲が、戦場の主役に躍り出る事はないでしょう。

しかしながら、彼等の活躍あってこそ、戦略上優位に立つことが出来、彼等によって救われた兵士が大勢いたことを、どうか心の片隅に留めて頂ければ幸いです。

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なかつか ゆうすけ

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