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ハンランダーとタータンチェック

2014年11月25日 いつきワークス ミリタリーコラム

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スコットランドの住人、ハイランダー

ロイヤル・スコットランド連隊といえば、イギリス陸軍の中でもかなり有名な大型連隊の一つですが、これに所属する正規歩兵大隊のなかでも第3大隊に所属するブラックウォッチは特に知名度が高い印象です。

そもそも、このブラックウォッチは「黒い見張り番」という意味で、その名どおり全体的に暗い色彩の服装をしており、古くは1700年代の反政府派の取締りをおこなった、ハイランダーたちから成る独立歩兵中隊6隊のあだ名から始まった歴史の長い部隊です。

彼らハイランダーは当時から世界中に派兵され、ただならぬ戦績をあげると共に、その特異な衣装も相まって、名をとどろかせたと言います。

実際のところブラックウォッチに関してはスコットランド連隊の中においてもあまり人数が多くなかったと言われていますが、非常に活躍していたために注目を浴びていたそうです!

ハイランダーというと、スコットランド北部の住人であり、日本語だと高地連隊なんて訳されていたりしますが、どうしてそんな彼らが精鋭部隊といわれるほど強かったのか!

それはスコットランドの住人達が、ヴァイキングやローマ帝国、イングランド王国など、様々な国家から軍事的に侵略される事が多く、内部でも北部と南部で勢力争いをつづけていたために、戦いに明け暮れていた事が原因だと言われています。

加えて言えば、彼らハイランダーの住まう地域は山岳地帯であるがゆえ、平地の人々と比べると生活環境が貧しかったために、傭兵としてヨーロッパ諸国へ赴く事が多かったらしいです。

こうした背景があったため、イングランドにとっても貴重な兵士の資源となり、ブラックウォッチやスコッツ・グレイなどの精鋭部隊がうまれる起源となったわけですね!

ちなみにスコッツグレイというのは、カトルブラの戦いにおいて、竜騎兵グレイ連隊と呼ばれた第92(ハイランド)歩兵連隊であり、「スコットランドよ永遠なれ!」と叫びながら突撃して、ブラックウォッチと負けずと劣らず戦果をあげた部隊。

イギリス重騎兵が戦果をあけた戦いには必ずといっていいほど登場した屈強な精鋭揃いであって、現在ではロイヤル・スコッツ近衛竜騎兵に統合されていますが、ナポレオン軍の軍旗についていた鷲と「Waterloo」の文字が記章となっており、今でも帽章はそのようになっています。

ほんとにハイランダーって強いんですね。

出自を考えるとけして恵まれた人々ではなかった様子ですが、日本の現在におけるゲームや漫画などのフィクションにおいて、高位の騎士のように扱われるのも納得ですよね。

日本屈指の自動車メーカーであるトヨタもハイランダーというSUVを登場させていますし、中々に馴染みの深い名前です。

ハイランド地方で発展した織物

しかし、こういう歴史をしっていると、彼らの服装を起源としているタータンチェックやブラックウォッチ柄というのを、ファッション用語として耳にするとなんとも不思議な気分になります。

タータンチェックというもの自体もハイランド地方で発展した織物ですし、シンプルな織り方ながら、染色した糸を格子状にあみあげることで、様々な柄を作れるというわけですが、レジメンタルタータン(連隊用)をただのお洒落として受け入れるのは、ミリタリー好きとしては難しいですよね。

「あのハイランダー達が愛した模様か!」とか「屈強な兵士達がきていた衣服の柄か!」とか思うと、なんともおこがましい気もします。。

まぁ、現地の人々からしてみれば、当時から女子供にいたるまで誰でも着ていた柄なんだとはおもいますが、「チェック柄」と言わず、「ブラックウォッチ柄」といって、日本の女性達が着ているのは、なんだか凄いですよね。

おんなじような感覚で、「レギンス」というのも「スネあて」のことかと思っちゃいますし、ファッション業界にはミリタリー用語が意外と多く混在しています。

例えば、カーディガンなんて、元を正せば、カーディガン伯爵(ジェイムズ・ブルデネル)が、怪我をした者でも着やすい様にと、Vネックのセーターを前開きに改造したことが由来とされていますし、中々に苛烈な戦いをすることで有名な伯爵だったともいいます。

トレンチコートなんていうのも、「トレンチ」というのはそもそも塹壕の事で、戦争中に銃撃から身を守るための溝の意味であり、というのは第一次世界大戦中に、寒冷地での戦いにむいた軍用コートとして開発され、イギリス兵が好んで着ていたことが由来とされています。

つまるところ、ブラックォッチ柄のレギンスを履いて、カーディガンの上にトレンチコートを羽織るなんていうのは、全身がイギリス発祥のミリタリーアイテムまみれということにもなるわけで、そう考えると、ある意味「ミリタリーファッション」の定義ってなんだと思ってしまいます。

機能的であったり、スタイリッシュであったり、迷彩柄だったりすることをファッション業界では「ミリタリーファッション」なんていうようですが、ミリタリー好きが考える「ミリタリーファッション」の定義はもっと広くとらえていても、おかしくないわけです。

特に男のミリタリー好きというとゴツめの格好という印象で、全身がミリタリーだと女性から見て、不人気だったりするわけですが、彼女達だってかなりのミリタリーまみれですよね。。

とはいっても、全身迷彩柄でインナーシャツが単色の黒だったりするファッションと、タータンチェックやトレンチコートを羽織った人をファッション的に同じカテゴリーにするなという意味もわかりはしますが、せめて語源くらい知っていてほしいなと思います。

一時期、グラディエイターサンダルなんていう編みこみのサンダルまで流行っていましたが、そこまでなると、完全な剣闘士じゃんとか思います。というか元はグラディエイターでも何でもいいですが、もう少し名前を変えればいいのにと思いませんか?

タータンチェックは織物そのものの名前ですから、変える必要もないかもしれませんが、トレンチやらグラディエイターやらなんて、特に歴史深いファッション背景があるわけでもないんですから、登場させるときに名前を変えてしまえばよかったのにと考えちゃいます。

そういえば、日本の大手デパート「伊勢丹」の柄もタータンチェックになっており、「伊勢丹タータン」なんて呼んでいる人もいますが、あれはアンシェント・マクミランと呼ばれる柄ですし、バーバリーやロイヤルスチュアートも同等に家紋のような意味合いを元としているものです。

あれらがそもそもは、敵味方を判別するための模様だったのかと思うと不思議な存在ですよね。絵画で言うと、「カロデンの戦いでのハイランダーの突撃」というものを見てみると、様々なタータンチェックを纏ったハイランダーを確認できますが、この絵をみて、「お洒落だな」と思うか「強面の傭兵だな」と思うかで、感覚的なものが試されるような気がします。

実際問題、あの絵で描かれているタータンチェックは現在のタータンチェックと比べると混在しすぎており、歴史背景的には「当時の姿」といって良いのかは怪しいそうですが、これは当時の感覚において個人の嗜好に基づいて着用している姿を描いているともされており、彼らの姿は、お洒落して突撃しているハイランダーなわけですから、どっちが正しいと言う事もないんでしょうが。。

1815年に公式にタータンの命名と登録がされていこう、しっかりとすみわけがされているタータンですが、歴史をたどればミリタリー好きとしても様々な柄を組み合わせてもOKというわけですね。

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